中日両國は一衣帯水の関係にあり、様々な分野やレベルで友好協(xié)力関係が全面的に深く発展している。新型コロナウイルス感染癥が猛威を振るった際、中日両國は相互に援助の手を差し伸べ、共に感染癥と闘い、多くの感動的なシーンが生まれた。ポストコロナ時(shí)代を展望し、いかにしてコロナが中日の各分野での交流にもたらした一時(shí)的な影響を克服するのか?いかにして中日の地方間交流推進(jìn)を通じて、両國の協(xié)力のために新たなチャンスを生み出すのか?日本の各地では、それぞれどんな資源を通じて中國各地と雙方の強(qiáng)みによる相互補(bǔ)完を行うことができるのか?こうした視點(diǎn)に立ち、人民網(wǎng)日本株式會社では「ポストコロナ時(shí)代の中日協(xié)力の新たなチャンス——日本都道府県知事シリーズインタビュー」を企畫。47都道府県の知事を訪ね、獨(dú)占インタビューを展開していく。人民網(wǎng)が伝えた。(文/孫璐、葉習(xí)民、李沐航、呉穎)
日本での新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、何度か延期された人民網(wǎng)の広島取材がようやく実現(xiàn)した。
広島県は瀬戸內(nèi)海に面し、獨(dú)特な地理的特徴が風(fēng)光明媚な自然風(fēng)景を形作っているだけでなく、豊かな物産をもたらしてもいる。日本の8大都市圏の1つである広島県は各種の産業(yè)が揃い、総合的生産競爭力が高く、様々な強(qiáng)みを備えている。同時(shí)に、広島県は各分野の著名人も輩出してきた。中國でも知る人の多い有名デザイナーの三宅一生、歌手?俳優(yōu)の西城秀樹、女優(yōu)の綾瀬はるかは、いずれも広島県出身だ。そんな広島県の湯﨑英彥知事がこのほど広島県庁で人民網(wǎng)のインタビューに応じた。
人民網(wǎng)の単獨(dú)インタビューに応じる湯﨑知事(撮影?呉穎)
チャレンジ精神と先端技術(shù)を結(jié)合 産業(yè)集積型製造業(yè)が発展
いち早く中國市場に進(jìn)出した日本の自動車メーカーであるマツダ株式會社は中國の消費(fèi)者にも広く知られており、その本社は広島県にある。湯﨑知事は「自動車製造は広島県の主たる得意分野だ」と繰り返した。広島県には自動車産業(yè)以外にも造船、鉄鋼、電子機(jī)器、通信機(jī)器、環(huán)境保護(hù)設(shè)備など多くの獨(dú)創(chuàng)性をもつ企業(yè)や業(yè)界のトップ企業(yè)が集まっており、「製造業(yè)強(qiáng)県」と言える。
「広島県は日本で最も海外の移民が多い県であり、人材及び技術(shù)など多くの要素が集まり、融合して、チャレンジ精神に富む地となっている。そして、こうしたチャレンジ精神が先端技術(shù)と結(jié)びついて、企業(yè)の協(xié)力?開発?イノベーションの原動力に変わり、広島県の大きな強(qiáng)みとなっている」と湯﨑知事は語った。
広島県福山市製鉄工場の夜景
湯﨑知事は、「広島県は自動車製造分野の技術(shù)革新と研究開発を非常に重視しており、『ひろしま自動車産學(xué)官連攜推進(jìn)會議』を特別に立ち上げ、自動車産業(yè)の開発段階から生産段階までのデジタル研究開発を推進(jìn)し、感性工學(xué)分野の共同研究を推進(jìn)して、どうすれば利用者がより快適な乗車體験を得られるかを探究している。また、製造業(yè)の高度化を効果的に促進(jìn)するため、『ひろしまものづくりデジタルイノベーション創(chuàng)出プログラム』を打ち出し、サプライヤーと他の産業(yè)のデジタル融合を推進(jìn)している。まさにこうした努力によって、広島県は常に製造業(yè)の最先端にある」と例を挙げて説明した。
資源豊富な瀬戸內(nèi)海沿岸 現(xiàn)代と伝統(tǒng)の共存する自然風(fēng)景を育む
広島平和記念公園(撮影?呉穎)
世界で初めて原子爆弾による被害を受けた都市である広島市は、世界文化遺産に登録された「原爆ドーム」を現(xiàn)在も保存している。「平和記念資料館」では、世界各地から絶え間なく訪れる來館者たちが歴史を振り返るとともに、平和の問題を真剣に考えている。
広島観光について、湯﨑知事は特に瀬戸內(nèi)海を紹介。島々と翡翠色の海が織りなす美しい瀬戸內(nèi)海を見に行くことや、世界のサイクリング好きな人々に人気の「しまなみ海道サイクリングロード」を勧めている。湯﨑知事によると、広島県尾道市と愛媛県今治市を結(jié)ぶ全長約70キロメートルのこのサイクリングロードは、瀬戸內(nèi)海の大小の島々をつなぎ、「自転車で橋の上を走っていると、まるで空を飛んでいるような感覚を味わえる」のだという。
夕日の差す嚴(yán)島神社大鳥居
瀬戸內(nèi)海は日本の本州、四國、九州の間に位置し、細(xì)長い海域に大小さまざまな700以上の島が點(diǎn)在する。その中の一つである?yún)棈u(別名「宮島」)には、世界的にも珍しい海上神社「嚴(yán)島神社」がある。1400年以上の歴史をもつ厳島神社は「日本三景」の1つに數(shù)えられており、広島県にあるもう1つの世界文化遺産だ。海面上に高々と聳え立つ大鳥居は荘厳かつ神秘的で、広島の象徴となっている。
世界的にも珍しい海上神社「嚴(yán)島神社」
広島県は海に面しているだけでなく、山地を背にしてもいる。美しい海と山が、広島県に豊富な物産をもたらしている。湯﨑知事は、「広島に來たら、『和牛』の源流の1つである『広島?!护?、生産量日本一の瀬戸內(nèi)海の牡蠣を忘れずにぜひ味わっていただきたい」と語った。
中國の友好省との協(xié)力を深化 広島企業(yè)の積極的な中國市場進(jìn)出を後押し
広島県は中國との交流や協(xié)力を非常に重視している。広島県の多くの企業(yè)が現(xiàn)在、中國市場でのシェア拡大に力を注いだり、生産拠點(diǎn)を中國に広げたりしている。
人民網(wǎng)の単獨(dú)インタビューに応じる湯﨑知事(撮影?呉穎)
湯﨑知事によると、広島県は1984年には四川省と友好提攜を締結(jié)しており、2011年には四川省と経済交流協(xié)定も締結(jié)し、2012年には広島?四川経済交流促進(jìn)事務(wù)連絡(luò)室を設(shè)置した。四川省と友好関係を構(gòu)築して以來、雙方は商工業(yè)、農(nóng)林業(yè)、教育、文化などの分野で幅広い交流を?qū)g施してきた。2019年には四川省生態(tài)環(huán)境庁から3人の研修員を受け入れたほか、友好提攜締結(jié)35周年記念行事を契機(jī)に成都市で環(huán)境保護(hù)分野のビジネス商談會を開催した。
1984年に広島県は四川省と友好提攜を締結(jié)。広島県庁內(nèi)に展示されている當(dāng)時(shí)調(diào)印された友好提攜締結(jié)協(xié)定書(撮影?呉穎)。
現(xiàn)在までに広島県は水、大気、廃棄物管理などの分野で、四川省に技術(shù)及びシステム面の支援を行ってきた。湯﨑知事は、広島県として今後、中國側(cè)と環(huán)境保護(hù)分野で協(xié)力を拡大することを特に望んでいる。湯﨑知事によると、環(huán)境保護(hù)は中日間の非常に重要な連動分野となっており、今後も広島県は回収廃棄物の燃料化の技術(shù)支援、水のクリーン化の技術(shù)開発などの面で中國とさらに協(xié)力していく。
湯﨑知事は、中日の各地方間の交流は両國関係の促進(jìn)と発展にとって非常に重要だと指摘?!笌趰u県は四川省と長年にわたり青少年交流を続け、若い世代の相互理解を深めることで、日中友好の中心となる力、後継者を育成してきた。これは大変意義深く、今後もさらに続けていきたい」とした。
また、「中國は経済面でまだまだ発展していく國。特に広島県と友好提攜している四川省は『一帯一路』(the Belt and Road)の重要な物流拠點(diǎn)として発展し続けていくだろう。今後、広島県は四川省にある経済交流促進(jìn)事務(wù)連絡(luò)室を拠點(diǎn)に、引き続き中國各地との経済貿(mào)易関係を後押しし、県內(nèi)企業(yè)の中國企業(yè)とのビジネスマッチングを進(jìn)めていく」とした。
瀬戸內(nèi)海の自然の風(fēng)景、宮島地區(qū)の細(xì)工や陶器、もみじ饅頭や広島風(fēng)お好み焼、熊野筆や日本酒など広島各地のイメージが、知事にインタビューをするうちに一つ一つ眼前に広がっていった。湯﨑知事は、「広島県は交通が発達(dá)し、気候が溫暖で、四季を通じて食の魅力が豊富。新型コロナが収束した後には、是非、広島に遊びに來てみてください!」と中國の人々を歓迎するメッセージでそのインタビューを締めくくった。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年5月31日
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