5月14日、米國(guó)で再び銃暴力の悲劇が演じられた。ニューヨーク州バファローのスーパーマーケットで18歳の白人の男が発砲し、少なくとも10人が死亡し、3人が負(fù)傷した。犠牲者の圧倒的多數(shù)はアフリカ系で、警察當(dāng)局は「人種的動(dòng)機(jī)による暴力的過激主義」の銃亂射事件であるとした。ワシントン?ポスト紙は、今年に入り米國(guó)で起きた最悪の銃亂射事件であり、近年のヘイトとレイシズムに根差す殘虐行為でもあると指摘した。（人民日?qǐng)?bào)「鐘聲」國(guó)際論評(píng)）

非営利団體「Gun Violence Archive」のサイトに掲載された統(tǒng)計(jì)によると、米國(guó)の銃撃事件による死者數(shù)は、2019年の3萬9558人から2020年には4萬3643人、さらに2021年には4萬5005人にまで増加。今年は5月16日時(shí)點(diǎn)で、すでに1萬6058人が銃関連事件で命を落としている。

米國(guó)において銃暴力が根絶困難であることの根底には、利益団體と政治屋との金銭的つながりがある。米國(guó)がすでに25年以上も重要な銃規(guī)制法を成立させられずにきたのは、銃関連の利益団體が政治選挙で多額の獻(xiàn)金をし、政治屋へのロビー活動(dòng)によって政策を操って來たからだ。ワシントン?ポスト紙によると、米國(guó)各地で大規(guī)模な銃亂射事件が相次いだ2019年、共和黨政権は民主黨と協(xié)力して銃規(guī)制法の制定を推進(jìn)することを検討したが、全米ライフル?yún)f(xié)會(huì)（NRA）がホワイトハウスに數(shù)10回にわたって電話を立て続けにかけたため、共和黨は銃規(guī)制推進(jìn)による支持率への影響を懸念して、銃規(guī)制を斷念した?，F(xiàn)政権も銃規(guī)制問題において同様に掛け聲ばかりで行動(dòng)が伴わず、「ゴーストガン」を監(jiān)視する新たな規(guī)制をようやく打ち出したのは今年4月のことであった。しかし、この規(guī)制一つでさえも共和黨員からは批判され、いくつかの銃擁護(hù)団體は新規(guī)制に対して訴訟を起こすとまで表明した。金権政治によって政治屋が利益団體と癒著し、政治屋同士が銃規(guī)制問題で非難し合い、足を引っ張り合っている間に、民衆(zhòng)はその代償を命で払っている。銃規(guī)制を主張する活動(dòng)家は首都ワシントンD.C.で先ごろ、1100以上の黒い遺體袋を英語のフレーズ"thoughts and prayers"（「思いと祈り」。犠牲者を悼む言葉）の形に並べた。これは、米國(guó)の政治屋が銃亂射事件発生後に型通りの行動(dòng)しかせず、千篇一律の発言しか行わなかったことへの風(fēng)刺である。

銃暴力が根絶困難であることには、米國(guó)のガバナンスが機(jī)能していないことが集中的に體現(xiàn)されている。米國(guó)メディアの分析によると、近年の全米の銃撃事件を見ると、単なる治安上の事件から、ヘイトクライムやレイシズム、貧富の二極化が引き起こした過激な事件にいたるまで、米國(guó)のガバナンスに存在する多くの難題が反映されている。ハーバード大學(xué)ケネディスクール上級(jí)研究員のThomas Abt氏の研究によると、米國(guó)の殺人事件の4分の1以上は、米國(guó)人口のわずか1.5％を占め、深刻な貧困、低い教育水準(zhǔn)、深刻な人種差別を特徴とするコミュニティで発生している。「銃暴力を解決するには、政府が大規(guī)模に介入し、社會(huì)的不平等、レイシズム、貧困を含む多くの問題を解決する必要があるが、米國(guó)政治の二極化という現(xiàn)実的制約から、これはほぼ実現(xiàn)不可能だ」。

生命権は最大の人権だ。銃聲が鳴り響くたびに、米國(guó)の言うところの「全ての人が生命と自由について不可侵の権利を有する」という人権の幻像は打ち砕かれ、米國(guó)式人権についての深い再考を人々に促すのである。數(shù)多くの罪なき命が失われてもなお銃規(guī)制を推進(jìn)できないのなら、それは米國(guó)式民主主義の質(zhì)を疑うに足る理由となるだろう。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月17日