陝西省林業(yè)局が11日に明らかにしたところによると、トキを陝西省の延安市と楡林市に導(dǎo)入する試験が10日、延安市寶塔區(qū)南泥灣國(guó)有生態(tài)林場(chǎng)盤竜管理保護(hù)ステーションと楡林市橫山區(qū)白界鎮(zhèn)黒峁墩村で同時(shí)に始まった。陝西省が陝北地域でトキの人工飼育?繁殖及び野生復(fù)帰?放鳥の試験を?qū)g施するのは初めてとなる。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

南泥灣の「新居」で休憩する陝西漢中トキ國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)管理局のトキ。畫像提供は陝西省林業(yè)局

試験拠點(diǎn)では、陝西漢中トキ國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)管理局から運(yùn)ばれてきた20羽のトキと、秦嶺ジャイアントパンダ研究センターから運(yùn)ばれてきた20羽のトキが、それぞれ南泥灣と橫山トキ人工飼育?繁殖及び野生復(fù)帰?放鳥試験拠點(diǎn)の新居に「入居」した。トキ提供側(cè)及び受け入れ側(cè)はトキ保護(hù)管理協(xié)定書に署名した。雙方はトキの保護(hù)とPR、飼育管理、技術(shù)サポート、科學(xué)研究、トキの野生復(fù)帰?放鳥などの取り組みを約束した。

中國(guó)科學(xué)院動(dòng)物研究所の鳥類専門家の劉蔭増氏は、「トキは今回北上し、秦嶺山脈を越え、長(zhǎng)江流域から黃河流域に導(dǎo)入することで、徐々にトキの移動(dòng)の習(xí)慣を取り戻させ、寒冷地での生存に適応する能力を育む。北方地域のトキ再導(dǎo)入の道筋を模索し、経験を蓄積する。これはまた中國(guó)のトキ個(gè)體群再構(gòu)築が新たな段階を迎えることをも示している。延安と楡林は歴史的にトキが分布していた。今回のトキ北上はトキ保護(hù)の新たなブレイクスルーと試みであり、トキの歴史的な分布を再現(xiàn)する重要な模索でもある」と述べた。

橫山の「新居」を歩き回る秦嶺ジャイアントパンダ研究センターのトキ。畫像提供は陝西省林業(yè)局

延安市と楡林市はここ數(shù)年、生態(tài)保護(hù)?修復(fù)を持続的に強(qiáng)化し、「三北」（西北、華北、東北）防護(hù)林體系建設(shè)プロジェクト、「退耕還林」（耕地を森林に戻す）、天然林保護(hù)、濕地回復(fù)などの生態(tài)保護(hù)プロジェクトを持続的に実施している。両地域の生態(tài)環(huán)境は大幅に改善され、トキの野外生存の條件を満たし、トキの歴史的な分布の再現(xiàn)の基本的な條件を備えている。

南泥灣プロジェクト周辺の人工濕地は、沼、水田、ダム?池が中心だ。南泥灣國(guó)家濕地公園に近い生態(tài)修復(fù)河川、干潟、沼は33.3ヘクタール以上で、トキの巣作りと生息に有利な條件を提供している。冬は九竜泉を利用し一定面積の冬季餌場(chǎng)を作り、そして人工的に餌やりをする。橫山プロジェクトは橫山區(qū)の無(wú)定河流域に位置し、生態(tài)環(huán)境が美しく、気候が濕潤(rùn)だ?！干澳?濕地?稲田?森林」複合生態(tài)系をほぼ構(gòu)築している。666.7ヘクタールほどに上る稲カニ（エビ）田及び河川濕地が多くの水生生物を育んでいる上、無(wú)定河は冬に凍結(jié)せず、毎年多くの水鳥がここで羽を休める。2ヶ所のプロジェクトエリアはいずれも、トキに豊富な餌と生息環(huán)境を提供できる。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年10月12日