萬里の長城の麓にある寫真愛好家が集まる村
金山嶺長城(萬里の長城の一部)の麓に位置する河北省灤平県巴克什営鎮(zhèn)花樓溝村の村民は、有名な萬里の長城で生計(jì)を立てている。1980年代、金山嶺長城が一般公開されて以降、そこには中國國內(nèi)外の寫真愛好家が続々と押し寄せている。村民はガイドを務(wù)め、農(nóng)家院(農(nóng)村家屋を利用した宿泊?レストラン施設(shè))や民宿を経営することで、その暮らしはますます豊かになっている。
花樓溝村の1日は満天の星がまだ見える早朝4時(shí)に始まり、金山嶺長城景勝地の入口では、萬里の長城に登るためにやって來た寫真愛好家の姿がすでにある。萬里の長城をカメラに収めに行く宿泊客の案內(nèi)をする民宿を経営している村民もたくさんいる。日の出や夕日を撮影するには、どこが一番良いかやどんな天気になると雲(yún)海を撮影できるかなどを、村民はしっかり把握している。
上空から見た花樓溝村。
1998年、村民の周萬萍さんが、上海のカメラメーカーの海鷗照相機(jī)のカメラで撮影した「晨曦中的中國長城」は、國連の「世界文化?自然遺産」フォトコンテストで二等賞を受賞した。また、2001年に周さんが撮影した「長城系列」は、第5回中國撮影金像賞を受賞した。村民の段久軍さんが撮影した「中國竜」は、第4回全國農(nóng)民フォトコンテスト金質(zhì)収蔵賞を受賞した。村民の周広山さんが、雪上がりの朝に金山嶺長城の望京樓に上って撮影した「長城晴雪」は、第2回錦繍中華全國風(fēng)光フォトコンテストで金鼎賞(銀賞)を受賞した。このように、萬里の長城の麓にある花樓溝村には、才能あふれる寫真愛好家がたくさんいることで広く知られるようにもなっている。
村民の周萬萍さんが撮影した「金山嶺長城」の寫真(寫真提供?周さん本人)。
村民の段久軍さんが撮影した「中國竜」(寫真提供?段さん本人)。
2021年、花樓溝村は、「承徳市文蕓名村」に認(rèn)定された。そして、村に寫真家協(xié)會(huì)が設(shè)立され、その會(huì)員は50人以上に達(dá)している。うち2人は中國寫真家協(xié)會(huì)の會(huì)員、10人は河北省寫真家協(xié)會(huì)の會(huì)員だ。
寫真家愛好家と共に日の出を撮影するために夜明け前に萬里の長城に登った花樓溝村の村民(撮影?智春麗)。
最近、周さんのもとには、「今から鄭州からそちらに向かうので位置情報(bào)を送信してもらえませんか。寫真を撮影するために明日早朝に萬里の長城に登る予定です」といった、寫真愛好家からの電話が頻繁にかかってくるという。周さんは、「先週末、うちは宿泊客でいっぱいになった。その9割が寫真愛好家だった。江蘇省や上海市、遼寧省などのナンバーを付けた観光バスも村にたくさんやって來る」と話す。
早朝に萬里の長城を撮影する寫真愛好家(撮影?殷爍)。
寫真撮影を通して、各地の人々の間で「花樓溝村」が知られるようになり、その「友達(dá)の輪」がどんどん広がり、観光産業(yè)が発展し、村民の暮らしはますます豊かになっている。
花樓溝村はどんな今後の発展の青寫真を描いているのだろう?巴克什営鎮(zhèn)黨委員會(huì)の李鵬書記は、「萬里の長城に登る観光客が滯在する時(shí)間は半日だけであることが多い。そのような観光客にもっと長い時(shí)間滯在してもらうためには、関連サービスを整備しなければならない。革新的な民宿の経営スタイルを生み出し、いろんなランクの民宿を用意しなければ競爭力を高めることはできない。景勝地、文化旅行、民宿、ウェルネス、観光スポットの連結(jié)というのが今後の開発の方向性」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年10月24日
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