北京で話題の「ガチョウレッグおばさん」 大人気のわけは?
ここ數(shù)日、清華大學、北京大學、中國人民大學の學生たちの間で「ガチョウレッグおばさん」の奪い合いになっているという興味深いニュースが、ネットで熱い議論を巻き起こしている。このおばさんは北京の大學の近くでこんがり焼いたガチョウレッグを売る屋臺のオーナーで、元々は北京大と人民大の近くで商売をしていたのが、最近は清華大の學生に「引き抜かれて」しまった。一時期は北京大?人民大のSNSで「行かないで、ガチョウレッグおばさん」と引き留める聲がやまず、殘念な表情のスタンプが次々に話題を集めた。學生たちのニーズに応えるため、同じようなガチョウレッグを食堂で売り出し始めた大學もあるが、學生たちは今もなお、おばさんの屋臺が出るのを毎日待ち続けている。
(畫像著作権はCFP視覚中國所有のため転載禁止)
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「ガチョウレッグおばさん」はなぜ大人気になったのか。
経済學の視點から見ると、「稀少性」は供給不足をもたらす。一方で、おばさんの屋臺で販売される「焼きガチョウレッグ」は安くて美味しく、コストパフォーマンスの高さが売りだ。また北方地域の軽食でよく見られるトリのレッグやアヒルのレッグに比べて、ガチョウのレッグは味が獨特だ。他方で、大學の食堂の飲食品の供給には構造的な問題があり、夜食の選択肢が非常に少なく、日に日に高度化する學生の消費ニーズに応えることが難しい。
心理學の視點から見ると、集団心理にかき立てられて、學生たちはガチョウレッグの積極的な消費者になり、これを買って食べることで社交的ニーズと精神的なニーズを同時に満たしている。ガチョウレッグの記號的意味は今や夜食という実際の屬性を超えるものになった。
また、ガチョウレッグおばさんの人気には超大都市の「生活感のなさ」が反映されているという見方もある。
実際、どこの大學にも近くに「我が校のガチョウレッグおばさん」がいて、たとえば9つの微信グループがある上海の「鶏蛋灌餅おばさん」(鶏蛋灌餅は小麥粉生地をクレープ狀に焼き、溶き卵を生地に流し入れてレタスなどを挾んだ軽食)も大きな注目を集めている。
人々の大學時代の記憶の中には、「焼き冷麺おばさん」、「焼き芋おじさん」、「糖葫蘆おじさん」(糖葫蘆はサンザシなどを飴がけにした中國の伝統(tǒng)的な飴菓子)などがいる。こうした食べ物の味は最上級とは言えないかもしれないが、大都市で學んだり働いたりする若者へ、疲れ切った一日の最後に夜食を提供し、ほかほかの食べ物を口にする幸福感を與えてきた。
都市というものは草の根経済がもたらす生命力と生活感と切り離せない。焼きガチョウレッグや鶏蛋灌餅といったよくある街角の軽食の人気には、この草の根経済の生命力が反映されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年12月4日
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