哈爾浜（ハルビン）工業(yè)大學(xué)には、「天宮」宇宙ステーションを遠(yuǎn)くから眺める「宇宙環(huán)境地上シミュレーター」と呼ばれる「地上の宇宙ステーション」がある。新華社が伝えた。

宇宙環(huán)境地上シミュレーター常務(wù)副総指揮で、哈爾浜工業(yè)大學(xué)宇宙環(huán)境?物質(zhì)科學(xué)研究院院長(zhǎng)の李立毅氏は、「地上の宇宙ステーションとはその名の通り、地球上に実際の宇宙環(huán)境に似ているビッグサイエンス裝置を建設(shè)することだ。この國(guó)の代表的な設(shè)備は當(dāng)大學(xué)が中國(guó)航天科技集団と共同で作ったもので、今年2月末に検収に合格し、哈爾浜の新たなランドマークになった」と説明した。

宇宙環(huán)境地上シミュレーターの月面環(huán)境シミュレーター（6月1日撮影）。撮影?楊思琪

同大學(xué)宇宙環(huán)境?物質(zhì)科學(xué)研究院宇宙材料?環(huán)境工學(xué)実験室室長(zhǎng)の李麗芳氏は、「月面は大きな溫度差、高真空、多重照射、帯電した月の塵といった極限環(huán)境で、紫外線、宇宙放射線、電子線照射などの複合効果により、月の塵は正の電気もしくは負(fù)の電気を帯びる」と述べた。

月面環(huán)境をシミュレーションするため、「月の塵モジュール」の主體は真空モジュールになっている。壁の左側(cè)で電子加速器に接続され、月の塵を負(fù)に帯電させる。右側(cè)のX線源、前方と後方の重水素ランプは紫外線源として、月の塵を正に帯電させる役割を擔(dān)う。モジュールの頂部は、月面で塵が降る現(xiàn)象を再現(xiàn)する月の塵散布機(jī)構(gòu)が設(shè)置されている。

學(xué)生に月面環(huán)境シミュレーターの説明を行う哈爾浜工業(yè)大學(xué)の李麗芳教授（右）（6月1日撮影）。撮影?楊思琪

李氏は、「より遠(yuǎn)く飛び、より長(zhǎng)く滯在し、より詳細(xì)に調(diào)べようとすれば、宇宙環(huán)境の物質(zhì)への作用メカニズムを解明する必要がある。チームは開発中、多源照射高圧充電設(shè)備インテグレーション、微小マイクロメートルレベルの粉塵大面積均等散布、強(qiáng)靜電環(huán)境原位置オンライン検査など複數(shù)の重要技術(shù)を開発し、実際の月面環(huán)境にさらに近づけるようにした」と述べた。

李氏は、「將來的に、月でしか行えなかった多くの実験が地上で行えるようになる。宇宙実験はそれほど難しくなくなり、我々と深宇宙探査の距離がさらに縮まる」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年6月7日