中國で「食べ歩き」が流行 隠れ家レストランが人気に
街中の人情味あふれる雰囲気を主に演出するのは飲食業(yè)界だ。街中には特色あふれる店の看板が並び、食通たちはその中から、地元民に愛される隠れ家レストランを次々と発掘している。そこでは、その都市ならではのご當(dāng)?shù)廿哎毳幛蛭钉铯Δ长趣扦搿R护膜瘟侠恧蚴长伽毪郡幛?、はるか遠(yuǎn)くからやって來るという食通もおり、こうした「食べ歩き」が今、中國で人気を集めている。
広東省清遠(yuǎn)市の中心部から約50キロ離れた所には、これぞまさに郷土料理レストランというレストランがあり、毎日、多くの客で賑わっている。オーナーの凌さんによると、5キロ離れた村で73歳の父親が放し飼いしている清遠(yuǎn)鶏(「中國國家地理標(biāo)識保護(hù)産品」に登録されている鶏)を使った料理を提供している。そして、生きた鶏や魚をその場で捌く料理にこだわっており、中國全土から來る食通に、広東省の伝統(tǒng)的な味を味わってもらっているという。
江蘇省塩城市にある朝鮮族の伝統(tǒng)グルメ「米腸湯飯(豚骨のだし汁に腸詰を入れて煮込んだ料理)」を売りにしたレストランは、同地に店を構(gòu)えて約20年以上。同店は12時間も煮込んだ濃厚な豚骨スープを使っており、食通の胃袋を鷲摑みにしている。
グルメというのは、単に腹を満たすだけでなく、現(xiàn)地の特色や奧深い文化もそこに詰まっており、一つの都市の「代名詞」のような存在だ。上記の2軒のレストランは今年、口コミサイト?大衆(zhòng)點評の2024年「絶対に食べてみたい料理ランキング」にランクインした。清遠(yuǎn)市と塩城市のレストランが同ランキングにランク入りするのはこれが初めてのことだ。同ランキングが発表されるようになって8年目となり、今年はランク入りする都市が初めて100都市を超えて119都市に達(dá)した。なかでも、ランク入りしたレストランが最も多かった都市トップ5は上海、北京、成都、重慶、広州となっている。
同ランキングには、江西省景徳鎮(zhèn)市の鶏料理「瓷泥煨鶏」や、吉林省延辺朝鮮族自治州の參鶏湯(サムゲタン)、湖北省襄陽市の「黃酒」を使った「牛肉麺」などもランキングしている。地域跨ぎ旅行や近場旅行といったいろんなスタイルの旅行の人気が急激に高まっているほか、観光だけでなく、旅行者はグルメや體験をより重視するようになっているのを背景に、ランキングの內(nèi)容も一層バラエティに富むようになってきている。
今年の同ランキングには、人情味をあふれる隠れ家レストランがたくさん名を連ねている。ランク入りした2797軒のレストランのうち、約半數(shù)が都市の特色あるレストランで、約1300軒は地元民お勧めレストラン。他の地域からグルメを求めて遊びに來る人々の心をくすぐっている。また、軽食の店は500軒以上で、都市の飲食消費の多様性と懐の深さを反映している。
「絶対に食べてみたい料理ランキング」にランク入りしたレストランのうち、一人當(dāng)たりの予算が100元未満(1元は約22.2円)のレストランが70%を占めている。中國國家統(tǒng)計局のデータによると、2023年、中國全土の飲食業(yè)界の売上高は前年比20.4%増の5兆2000億元以上に達(dá)した。同ランキングの責(zé)任者である張雪嬌氏は「飲食業(yè)界全體が成長を続けている。飲食関連の消費の頻度數(shù)も増えるにつれて、一部の消費者はコストパフォーマンスが高いレストランを選ぶようになっている」と分析している。
データによると、2023年の「絶対に食べてみたい料理ランキング」が発表された後、ランク入りしたレストラン?店の來客數(shù)は前年同期比で約50%増加した。多くの事業(yè)者が「ランキングを見てやって來る食通や他の地域からやって來る観光客が増えた」と聲を揃えている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月11日
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