今年4月前半、新エネ車市場の出荷浸透率と販売浸透率がいずれも50％を超え、関連する計畫の目標が11年前倒しで達成された。中國はすでに世界最大の新エネ車消費市場となり、効率的に協(xié)同する産業(yè)體系が構(gòu)築されている。

研究開発者10萬人がイノベーションの原動力

電気自動車（EV）大手?比亜迪（BYD）のブレードバッテリーは、正極にリン酸鉄リチウムを利用したリチウムイオン電池で、その形が「ブレード」のようであることから、このようなネーミングとなった。

比亜迪（BYD）のブレードバッテリーの生産ライン（寫真提供?取材対象者）。

比亜迪集団の廉玉波?首席科學者（自動車チーフエンジニア、自動車工學研究院院長）は、「従來のリン酸鉄リチウム電池と比べると、約40％のスペースを節(jié)約できている。ブレードバッテリーは、電池のエネルギー密度が高まっているほか、革新的な構(gòu)造となっているためシャシーに直接取り付けることができ、スペースの利用率やシステムの安全性が大幅に高まっている」と説明する。

自動車業(yè)界はこれまで長い間、安全性と長い航続距離を兼ね備えた電池を?qū)g現(xiàn)することができなかった。しかし、比亜迪は、リン酸鉄リチウム電池の材料の安全性を確実に確保することをベースに、長年にわたり蓄積してきた技術を駆使して、2020年3月にブレードバッテリーの研究開発に成功した。

技術にこだわって生まれたブレードバッテリーは比亜迪のエース格の商品となっている。

ブレードバッテリーやPHEV技術「DMテクノロジー」から、駆動制御システム「易四方」、車體制御システム「雲(yún)輦系統(tǒng)」、スマートアーキテクチャ「璇璣」に至るまで注目を集める革新的な技術が、比亜迪が前進し続ける新たな原動力となっている。

現(xiàn)時點で、比亜迪には研究開発者が10萬人以上在籍し、技術研究院が11院設置されている。

技術の「ソロバン」を弾き続けることで、中國の自動車メーカーの発展の可能性は拡大し続けている。中國自動車工業(yè)協(xié)會のデータによると、中國の獨自のブランドの海外市場のシェア率は上昇し続けている。今年上半期（1-6月）、中國の國産新エネ車の輸出臺數(shù)は前年同期比13.2％増の60萬5000臺に達した。

新たな1172シーンを創(chuàng)出して新體験を提供

間もなく発売する新車をテストする豆剣?副チーフエンジニア（撮影?胡虹）。

「ニューモデルの車は、完成してから通常8-10ヶ月かけて何度もテストを重ねた後、ようやく発売され、ユーザーに屆けられる」と話す長安汽車ソフトウェア品質(zhì)副チーフエンジニアの豆剣さんが、この十數(shù)年の間に行った化石燃料車やハイブリッド車、新エネ車のテスト走行距離は12萬キロ以上に達している。

新しいシーンや新機能が消費者に次々と新體験を提供すると同時に、企業(yè)もさらに大きな市場をゲットするようになっている。

「問題は會社に報告するべきで、ユーザーに負擔をかけるわけにはいかない」というのが、豆剣さん率いるチームが前進し続けるためのモットーとなっている。一人でも多くの人に新エネ車に知ってもらい、さらに多くのユーザーの新ニーズを掘り起こすべく、豆剣さんは2020年から、ある動畫プラットフォームにアカウントを立ち上げ、今ではフォロワーの數(shù)が6萬人近くにまで増えている。

長安汽車傘下のEVブランド「長安啓源」は今月2日、最新の納車データを発表した。7月の納車臺數(shù)は1萬2445臺で、今年1-7月の納車臺數(shù)は累計8萬5413臺となり、7ヶ月連続で1萬臺超えを達成した。2030年をめどに、長安汽車は2000億元（1元は約20.3円）の資金を投入するほか、テクノロジーイノベーションチームのメンバーを1萬人以上増やし、スマート化や新エネルギー、プロスペクティブテクノロジーといった分野を継続的に強化する計畫だ。

ローカライズ率90％以上の産業(yè)チェーンがエコノミーに

中國の新エネ車産業(yè)は現(xiàn)在、加速しながら拡大している。川上?川下の中小企業(yè)はその勢いに乗って、エコロジーを頼りに成長し、産業(yè)チェーンの重要な下支えとなっている。

データによると、整った産業(yè)チェーンを拠り所とし、中國の主流新エネ車メーカーのパーツのローカライズ率は90％を超えており、一部のメーカーではその數(shù)字が95％以上に達している。

浙江省寧波市にある高級車ブランド?領克汽車 （LYNK & CO）の余姚工場では、72秒につき1臺の新エネ車がラインオフしている。そこから3キロ離れた場所にある麥格納座椅公司では自動車のシートが生産されており、完成から數(shù)時間後にその工場に運ばれて、自動車に取り付けられている。

「領克汽車」の新エネ車プロジェクトが「中國-イタリア寧波エコロジカルパーク」で実施されて以來、すでに自動車の関連企業(yè)17社も相次いで同地に進出した。

麥格納の黃飛副総経理は、「以前、車のシートの生産量は1ヶ月當たり4000席ほどだった。しかし、今では1萬席近くに増えた。2018年に中國-イタリア寧波エコロジカルパークに進出した時、當社は従業(yè)員100人ほどの小企業(yè)だった。でも現(xiàn)在は倍増している」と笑みを抑えきれないといった様子で語った。

浙江省余姚市ではすでに、完成車や軽量化自動車部品、動力電池システム、車載光學設備などの製造が一體となった産業(yè)の基礎がおおよそ築き上げられ、川上?川下の企業(yè)が同地に集まる動きが加速している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年8月8日