荷物を配送する前に安全チェックを行う李佐強(qiáng)さん（撮影?梁利賓）。

広東省深セン市福田區(qū)にある物流大手?順豊の福民エリアエクスプレス集散ポイントの屋上では、地上スタッフの準(zhǔn)備が終わると同時(shí)に、パソコンの前に座っているドローン操縦士?李佐強(qiáng)さん(29)が、スマート運(yùn)営?コントロールプラットフォームに表示されている「離陸」のボタンをクリックしていた。人民日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。

すると、近くにあるドローン用ヘリポートでは、シルバーホワイトで正方形の物流ドローン「豊翼方舟40」のプロペラが高速で回転し始め、離陸して空高く舞い上がり、10キロの荷物を積んで、竜華エリアの永新工業(yè)區(qū)にある店舗に向かって飛んで行った。

地上スタッフとドローン操縦士が連攜することで、10キロほど離れた場(chǎng)所に荷物を運(yùn)ぶのにかかる時(shí)間が30分から15分に短縮された。周りには荷物が整然と並べられた場(chǎng)所で李さんは高い空を眺め、ドローンが既定のルートを安全に飛行するよう操縦していた。

ドローン操縦士になってすでに6年という李さんは、ドローンだけでなく、宅配業(yè)のベテランでもある。ドローン操縦士は2019年4月1日に中國(guó)の人的資源?社會(huì)保障部（省）が発表した13種類の新職業(yè)の一つとなっている。第一線で宅配便配達(dá)員として働いていた李さんは、社內(nèi)で募集されていたドローン操縦士のポストに応募し、何回にもわたって行われた選抜を経て、ドローン操縦士の責(zé)任者となり、低空域物流の分野に正式に足を踏み入れた。

ドローン操縦士は、宅配便ネットワークをさらに拡大するほか、新興技術(shù)を従來の物流にしっかりと融合させている。しかし宅配便配達(dá)員からドローン操縦士への転向は決して簡(jiǎn)単なことではない。

李さんは取材に対して、「腕のいいドローン操縦士は、様々な分野の知識(shí)と技術(shù)が必要。ドローンは飛行中に、様々な要素の影響を受けることがあるため、ドローンの部品や構(gòu)造の原理などをしっかりと把握していなければ、突発的な狀況に対応することはできない」と話す。

そして、「ドローンの操作は今、どんどんスマート化されており、航路をきちんと設(shè)定しておけば、ワンクリックで自動(dòng)で戻って來る。それでも、ドローン操縦士は基本的な操作をマスターしておかなければならない。飛行中に、電波干渉を受けて故障したり、操作不能になったりした場(chǎng)合には、ドローン操縦士自らが操作しなければならず、時(shí)には完全に手動(dòng)で戻ってくるように操作しなければならない場(chǎng)合すらある」とした。

ドローン操縦士になってからの6年の飛行距離が40萬キロ以上という李さんは、低空域物流の急速な発展を當(dāng)事者として見守ってきた。都市から農(nóng)村、高原から海に浮かぶ島に至るまで、応用シーンはますますバラエティに富むようになっている。またその輸送する荷物も書類から衣類、そして、野菜や果物、ジュエリーなど、様々なジャンルの商品を扱うようになっている。さらには軽い荷物だけでなく、重い荷物も運(yùn)べるようになり、輸送距離も中?短距離から長(zhǎng)距離へと伸び、輸送能力がますます強(qiáng)化されている。

「業(yè)界は日進(jìn)月歩で発展しており、自分の當(dāng)時(shí)の選択が正しかったと自信をもって言える。事前調(diào)査や試験飛行をしたうえで、私が率いるチームは昨年、深セン寶安區(qū)にドローン配送集散ポイントを2ヶ所新設(shè)し、ドローンの配送範(fàn)囲がさらに拡大された。この低空域物流ネットワークの網(wǎng)目をさらに細(xì)かくし、ドローンがさらに広い分野、よりたくさんのシーンで、効率的かつ安全に配送のタスクをこなせるようにしていきたい」と、今後の目標(biāo)について語る李さんの顔は自信で満ちていた。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年10月11日