「天舟」シリーズ宇宙貨物船の輸送能力が著実にレベルアップ
11月15日夜、中國の宇宙貨物船「天舟8號」を搭載したキャリアロケット「長征7號遙9」が海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。宇宙に滯在中の「神舟19號」の宇宙飛行士3人に、新たな物資を屆けるためだ。新華社が報じた。
中國は2017年4月に、「天舟1號」の打ち上げに成功し、これまでに、機能が整った獨自の物資輸送システムを築き上げてきた。今回は、8回目の宇宙貨物船の打ち上げとなった。中國は2017年に「天舟1號」を打ち上げ、その後、「2號」から「8號」と順番に打ち上げるたびに、物資輸送能力を高めてきた。宇宙貨物船のドッキング能力や姿勢制御能力、貨物積載能力などはいずれも継続的に最適化されてきた。中國にとって「宇宙への物資輸送」は今、ますます容易になっているのだ。
中國航天科技集団の李志輝氏は、「宇宙事業(yè)では、資材の一つ一つを、全て地上から運ばなければならない。そのため宇宙への物資輸送システムの重要性は言うまでもない」としている。
「天舟」シリーズは、主に食べ物や水、燃料、及び科學実験?試験の器材などを、宇宙ステーションに輸送している。「天舟1號」の任務が順調(diào)に実施されたことは、中國が「宇宙ステーション時代」に突入したことを示す重要な一歩となった。「天舟2號」や「天舟3號」は、中國の宇宙ステーションのキーテクノロジー検証の段階に、物資という観點から、強力なサポートを提供した?!柑熘?號」や「天舟5號」は、宇宙ステーションのモジュール建造を効果的にサポートした。その後、「天舟6號」から、宇宙ステーションの長期にわたる運用に必要な物資の輸送を擔うようになった。
8回の打ち上げは、任務の遂行であると同時に、技術を検証する機會ともなってきた。
宇宙船の誘導?航法?制御(GNC)能力は日に日に成熟し、その動きは一層安定するようになっている。宇宙におけるドッキング技術を例にすると、それは「広大な宇宙で、針に糸を通す」ような技術と言われており、有人宇宙活動事業(yè)において、基本的技術の一つでもある。それは、GNCシステムの操作により、全自動で実施される。6時間半から2時間、そして今の3時間標準スタイルに至るまで、中國は経験、試験、検証を積み重ね、宇宙におけるドッキング技術を著実にアップデートさせてきた。
多くの飛行制御技術も著実にアップデートしている。宇宙飛行士が長期にわたって宇宙ステーションで活動するようになっているのを背景に、宇宙貨物船のタイムリーな打ち上げの必要性がさらに高まっている。「天舟8號」から、物資輸送チームはGNCコントローラーのソフトウェアをアップデートし、飛行のプロセスデザインを最適化し、エネルギーバランスを徹底的に分析することで、その発射時期の選択に、さらに自由が利くようになっている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年11月19日
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