寫真提供?新華社（撮影?瞿波）

肉や野菜、果物を切るなど暮らしに欠かせない包丁だが、その多くはあまり名前の知られていない町——重慶市大足區(qū)竜水鎮(zhèn)で作られている。

この鎮(zhèn)では現(xiàn)在、毎年3000萬本の包丁が生産され、全國(guó)の市場(chǎng)シェアの8割以上を占めている。包丁から発展して200種類以上の金屬製品も生産しており、同區(qū)の金屬製品産業(yè)の年間生産高は200億元（1元は約21.2円）を超える。

寫真提供?新華社（撮影?瞿波）

竜水鎮(zhèn)の包丁生産は、世界文化遺産に認(rèn)定された大足石刻の開削事業(yè)と共に発展してきたもので、悠久の歴史がある。

同鎮(zhèn)の包丁はかつては主に四川省と重慶市の市場(chǎng)で販売され、柄が丸いものが中心だった。市場(chǎng)の拡大にともない、竜水の人々は北方の消費(fèi)者が幅広の柄をより好むのに対し、広東省や海南省などの地域の消費(fèi)者は握った時(shí)にひんやりした感觸の金屬製の柄をより好むことに気づいた。そこで地域ごとにデザインを調(diào)整し、細(xì)分化した市場(chǎng)のニーズに絶えず応えている。

同鎮(zhèn)はさらに市場(chǎng)を拡大するため、敷地面積2萬平方メートル以上のEC産業(yè)パークを建設(shè)し、ライブコマースから物流配送まで、ワンストップ型で金屬製品メーカーの市場(chǎng)ニーズを解決している。

2022年9月、竜水鎮(zhèn)の金屬製品市場(chǎng)は國(guó)の市場(chǎng)調(diào)達(dá)貿(mào)易スタイル試行事業(yè)に承認(rèn)され、現(xiàn)地で「世界から買い、世界に売る」ためのプラットフォームが構(gòu)築された。こうしてより多くの自営業(yè)者や小規(guī)模?零細(xì)企業(yè)の生産した竜水産包丁が、世界に進(jìn)出するチャンスをつかんだ。竜水五金城は現(xiàn)在、全國(guó)的に重要な金屬製品産業(yè)拠點(diǎn)となり、世界80以上の國(guó)?地域からバイヤー企業(yè)約560社が訪れている。24年の同鎮(zhèn)の輸出総額は前年比43.1％増の32億2000萬元に達(dá)した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年2月13日