5月2日、観光客が河南省洛陽市の古墳博物館を見學していた。同市のボウ(※)山の古墳の年代は古く、種類と數(shù)量の多さは世界一を誇る。なかでも同市の北ボウ山頂に建つ古墳博物館は世界一の古墳博物館である。館內は歴代の代表的な墳墓、北魏帝王陵、壁畫館の3つの展示エリアに分かれている。また歴代の代表的な墳墓エリアは更に地下と地上に分かれている。博物館は前漢から金の時代までの代表的な墳墓25基をそのまま運び込み再現(xiàn)しており、展示品約600點が展示されている。
古墳博物館は墳墓を象った館內に古代墓室建築、出土品、玄室の壁畫、煉瓦彫刻、文物がおさめられていた空間や環(huán)境をあらゆる角度から展示している。ここ數(shù)年、「鬼吹燈」や「盜墓筆記」など墓荒らしをテーマとした小説や映畫のリメイク作品が流行しており、靜けさに包まれていた古墳博物館には大勢の古墳愛好家が見學に訪れるようになった。
なかでも最も素晴らしいのが地下展示館で、前漢から金の時代までの代表的な墳墓、北魏帝王陵、古墳の壁畫など25基の墳墓が展示されている。その地下展示館に足を踏み入れると、墳墓の天井、壁、床のタイルから棺にいたるまで全てオリジナルであり、照明には赤や緑が使われていて、もともと薄寒い墳墓のイメージをさらに効果的にしており、観光客らの恐怖を倍増させていた。
國內外の他の場所でよく見られるのは帝王陵で、その陵墓は地下宮殿を彷彿とさせる威厳を誇っているが、古墳博物館に陳列されている多くは家族の墓だ。家族が合葬されている墓の入り口から観光客が入っていくといくつもの玄室と入り口を目にすることができる。観光客が中に入ったのを見てから、解説スタッフが後ろの入り口は開かずの扉になると説明すると、観光客は驚いて外へ出ようと押し寄せていた。
墓の入り口はどれも低く、腰をかがめないと入れないのはなぜなのかと不思議がる観光客に対しては、解説スタッフが「これらの墓は地下にあったもので、もともと生きている人が入室するよう設計されていない」と答え、観光客を震えあがらせていた。ある墓の入り口の通路の突き當りには女性が門扉を覆い、身を乗り出している壁畫が描かれていた。奇妙に感じつつもどんな意味があるのかわからない観光客が解説スタッフに質問すると「これらの絵の意味は門の後ろにはまだ無限の空間が広がっていることを表現(xiàn)している」と説明していた。
館內にはほかにも様々な玄室壁畫が展示されており、仙人、鬼退治、四神(東の青竜?南の孔雀?西の白虎?北の玄武)、神話、歴史物語、天象一覧図、埋葬者の生活シーンなどが壁畫の中に描かれている。壁畫の技法は、戦國時代以降の絵畫、彩色蕓術を継承、発展させており、後世の絵畫、レリーフに大きな影響を與えている。(編集JK)
※ボウ山のボウは亡におおざと。
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月4日
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