日本政府が福島原発事故の汚染水の海洋放出による処理を決定したことについて、外交部(外務(wù)省)の趙立堅(jiān)報(bào)道官が14日、記者の質(zhì)問(wèn)に答えた。
【記者】日本政府は13日、福島原発事故の汚染水の海洋放出による処理を正式に決定した。韓國(guó)はこれについて、日本の駐韓大使を呼び出して厳重に抗議した。ロシアも重大な懸念を表明した。歐州委員會(huì)報(bào)道官は、日本は國(guó)家としての義務(wù)及び國(guó)際的義務(wù)を十分に履行したうえで、放出の絶対的安全性を確保するべきだとした。だが我々は、日本の特定の高官がこうした水について「飲んでも何てことはない」と述べたことに注意を払っている。そして米國(guó)は透明性を保つ日本側(cè)の努力に感謝までした。これについて中國(guó)側(cè)としてコメントは。
【趙報(bào)道官】日本メディアによると、日本の海洋放出作業(yè)は2年後に始まり、30年間継続され、放出される原発汚染水は100萬(wàn)トンを超えるという。放出量の多さ、放出期間の長(zhǎng)さ、波及する地域の広さ、危険性の高さなどは未曾有のものだ。ここで、日本に回答してもらいたい質(zhì)問(wèn)を3つ示したい。
第1に、日本は國(guó)內(nèi)外の問(wèn)題視や憂慮の聲を本當(dāng)に聞いたのか?日本の與黨の一部議員は、原発汚染水は放出して終わりにするのではなく長(zhǎng)期間貯蔵すべきであり、今決定するのは考慮を欠くとしている。日本の漁業(yè)協(xié)會(huì)も抗議聲明で政府の決定は漁業(yè)に深刻な打撃を與えるとし、13日には東京や福島など各地で抗議デモが行われた。中國(guó)、韓國(guó)、ロシア、EUの他、311の環(huán)境保護(hù)団體が日本に斷固たる反対を表明している。グリーンピース日本事務(wù)所の気候?エネルギー擔(dān)當(dāng)者は、「日本は貯蔵タンク増?jiān)O(shè)の技術(shù)と環(huán)境を備えているのに、原発汚染水を太平洋に流すことを選んだ。日本の決定は生態(tài)環(huán)境を無(wú)視しており、全く正義にかなっていない」と述べた。
第2に、日本のこの行為は本當(dāng)に國(guó)際法に合致しているのか?日本は重大な原発事故の処理済み汚染水の海洋放出という先例を作ろうとしている。日本は國(guó)連海洋法條約の締約國(guó)だ。條約に基づき、各國(guó)はあらゆる必要な措置を講じて、その管轄または制御範(fàn)囲內(nèi)における事態(tài)または活動(dòng)のもたらした汚染が、主権的権利の行使區(qū)域外にまで拡大しないようにするべきだ。だが海流や規(guī)模、回遊魚(yú)などの要因から、日本による原発汚染水の海洋放出が國(guó)境を越えて影響をもたらすことは避けられない。
米國(guó)の「許可」イコール國(guó)際社會(huì)の許可ではない。米國(guó)は環(huán)境問(wèn)題を重視している以上、是非を區(qū)別せず、原則を重んじず、ダブルスタンダードであるのではなく、責(zé)任を擔(dān)い、海洋環(huán)境と人類(lèi)の健康の安全を守る観點(diǎn)から、誠(chéng)実で科學(xué)的かつ責(zé)任ある姿勢(shì)で福島原発事故汚染水の処理問(wèn)題を慎重に扱うよう日本に促すべきだ。
第3に、日本が放出するつもりの原発汚染水は本當(dāng)に國(guó)際基準(zhǔn)に合致しているのか?國(guó)際原子力機(jī)関(IAEA)専門(mén)家チームによる評(píng)価報(bào)告書(shū)では、福島原発の現(xiàn)有のトリチウムを含む処理済み汚染水が依然として他の放射性核種も含むことが明確に指摘されている。東京電力によると、原発汚染水は計(jì)62種類(lèi)の放射性核種を含んでいる。2018年8月、環(huán)境保護(hù)関係者が東京電力の公表したデータを分析した結(jié)果、処理後の原発汚染水はトリチウム含有だけにとどまらないことが分かった。
海洋は日本のごみ箱ではなく、太平洋も日本の下水道ではない。日本は福島原発の汚染水処理問(wèn)題を考え直すべきであり、各利害関係國(guó)及びIAEAと十分な協(xié)議を行って合意を得るまでは、勝手に海洋への放出を始めてはならない。中國(guó)はさらなる対応を取る権利を留保する。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年4月15日