G7サミットとNATO首脳會(huì)合が26日から相次いで開(kāi)催される。アナリストは両サミットについて、米國(guó)をはじめとする西側(cè)諸國(guó)が、G7とNATOという二大集団を利用して國(guó)際秩序を主導(dǎo)しようとする企てを露呈していると指摘する。協(xié)力を図り、発展を促進(jìn)することが、阻むことのできない時(shí)代の潮流であるのに、米國(guó)など西側(cè)諸國(guó)は冷戦思考に固執(zhí)し、自らの覇権維持のために「小集団」を形成している。潮流に逆らうこのようなやり方は、その目的を達(dá)成することはできないだろう。新華社が伝えた。

■覇権主義的思考を余すところなく露呈

G7サミットは26日から28日まで、今年の輪番議長(zhǎng)國(guó)であるドイツの南部にあるバイエルン州のエルマウで開(kāi)催される。これに先立ち米國(guó)政府は、G7サミット會(huì)期中に「グローバル?インフラ投資パートナーシップ」の発足を表明して、インド太平洋地域の國(guó)々との結(jié)びつきを重點(diǎn)的に強(qiáng)化することで、この地域における影響力を高めると公言した。

アナリストは、「米國(guó)はしばしば『開(kāi)かれた』という言葉の下にこうした構(gòu)想を美化するが、本當(dāng)は中國(guó)を封じ込め、中國(guó)の発展を抑え込むことを企てている」と指摘する。米國(guó)は、経済援助という「空手形」によって、他國(guó)、特に発展途上國(guó)を誘い込んで米國(guó)自身の地政學(xué)的目的に奉仕させようとしているのである。

今回のG7サミットではウクライナ危機(jī)も重要な議題となる。アナリストは、「表面的には、ウクライナ危機(jī)によって歐州各國(guó)の米國(guó)との結(jié)びつきが一時(shí)的に強(qiáng)化されたが、時(shí)が経つにつれて、歐州の利益を犠牲にして米國(guó)の覇権が維持されていることに人々は気づいてきている」と指摘する。また、世界的なエネルギー逼迫と食糧価格の高止まりという狀況にある現(xiàn)在、発展途上國(guó)は西側(cè)陣営に加わることを望んでいない。それはこうした國(guó)々が、米國(guó)が陣営対立の政治工作や「戦略的ライバル」の封じ込めと抑制に力を入れるのは自らの覇権維持のためであり、このようなやり方は現(xiàn)在のウクライナ危機(jī)の引き起こした一連の問(wèn)題の解決には全く無(wú)益であることを、十分に分かっているからだ。

■冷戦思考は世界に危害を及ぼす

G7サミットに続き、NATO首脳會(huì)合が28日から30日にかけてスペインの首都マドリードで開(kāi)催される。ウクライナへの支援継続、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に関する審議、今後10年の発展の指針となる新戦略構(gòu)想の採(cǎi)択などが主要議題となる。

また、今回のNATO首脳會(huì)合は、アジア太平洋地域の非NATO加盟國(guó)である日本、韓國(guó)、オーストラリア、ニュージーランドの4ヶ國(guó)を招待した。NATOは、この4ヶ國(guó)とロシアに対する立場(chǎng)で足並みを揃えることを望んでいる一方で、4ヶ國(guó)を仲間に引き入れて、共に中國(guó)を締め付け、封じ込めることをより重要視している。NATOはまた、今回の首脳會(huì)合で新たな戦略構(gòu)想を始動(dòng)し、「中國(guó)脅威論」を鼓吹することを計(jì)畫(huà)している。

インドのO.P. ジンダル?グローバル大學(xué)のAnuradha Chenoy教授は「アジア太平洋の多くの國(guó)々は、NATOがこの地域で過(guò)度に活発化し、対中抑止及び軍事的?戦略的同盟を拡大することは、この地域のどの國(guó)にとってもマイナスとなる情勢(shì)の緊張を生みだし、さらには地域的な軍拡競(jìng)爭(zhēng)を招くと考えている。これは地域全體が冷戦時(shí)代でさえ極力避けてきたことだ」と指摘する。

アナリストは、「冷戦終結(jié)からすでに30年以上になるのに、NATOという『冷戦の産物』は、その存在の必要性を証明するために依然としてブロック対立を鼓吹し、衝突や摩擦を引き起こし続けている」と指摘する。NATOの行動(dòng)は、平和と発展という時(shí)代のテーマに背くものであり、とっくに時(shí)代にそぐわなくなっている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年6月27日