輸入に特化した総合見本市となる第5回中國國際輸入博覧會（CIIE2022、輸入博）が11月5日から10日にかけて上海で行われている。日本政府の推薦を受けた唯一のとりまとめ機(jī)関として、第1回から毎回ジャパン?パビリオンを設(shè)けている日本貿(mào)易振興機(jī)構(gòu)（JETRO）。今年は「享受生活」をコンセプトとして、匠の日本商品を通じて、より豊かな生活を楽しんでもらいたいという思いを中國の消費者に向けて提案していく計畫だ。人民網(wǎng)では今年のジャパン?パビリオンの目玉などについて、日本貿(mào)易振興機(jī)構(gòu)（JETRO） 上海事務(wù)所の高山博副所長にインタビューした。

中國で人気の高まっているキャンプ用品を展示したジャパン?パビリオンの消費品ブース（寫真提供?JETRO上海事務(wù)所）。

180種類以上の試飲やキャンプ用品、介護(hù)用品までさまざまな「體験」を重視

今年のジャパン?パビリオンのコンセプト「享受生活」について、高山副所長は、「経済成長により生活レベルが年々向上している中國では、消費者の理解度も深まり、選択肢も増えているが、新型コロナの影響で、消費者のライフスタイルが変容し、アウトドアや自宅での生活を楽しむ風(fēng)潮が高まっている。そこで今回は、匠の日本商品を通じて、より豊かな生活を楽しんでもらいたいという思いから『享受生活』をコンセプトとし、ジャパン?パビリオンを設(shè)けている3ブース（食品、消費品、醫(yī)療）のいずれにおいても、『體験』を重視した展示を行っている。食品ブースでは180種類以上の試飲、消費品ではキャンプ用品やコスメ、生活雑貨などを手に取って使用することが可能。そして醫(yī)療では電動の車椅子や介護(hù)ベッドなどの高齢者向け介護(hù)用品を體験することができる。様々な『體験』を通じて、匠の日本商品の魅力を體感してもらいたい」としている。

自動試飲を新たに導(dǎo)入し、計100種類以上の日本酒を試飲できるジャパン?パビリオンの食品ブース（寫真提供?JETRO上海事務(wù)所）。

EC販売を強化する日本企業(yè)の増加に応え、更なる後押し

新型コロナの影響は受けつつも、「いずれの出展企業(yè)も中國市場に対する大きな期待は変わらない」とする高山副所長。影響を受けづらいEC販売を強化する日本企業(yè)が増えた印象を受けているとし、ジェトロでもこうした日本企業(yè)に応えるべく、今回の輸入博でも出品だけでなく、中國におけるEC販売をさらに後押しする取り組みを行っている。

11月1日にジェトロが日本商品に関心を持つ中國企業(yè)向けにリリースしたWeChatミニプログラムを使ったBtoB専用マッチングプラットフォーム「JETRO日本商務(wù)館」は、現(xiàn)時點で食品や酒類、化粧品など約2000點を掲載し、當(dāng)面3萬點の掲載を目指しているとしている。バイヤーとなる中國企業(yè)から、掲載されている日本商品に関する問い合わせや調(diào)達(dá)希望依頼が入った際には、ジェトロが間に入り、商品を販売する日本企業(yè)とのオンライン商談をアレンジしている。リリースからの反応は上々とのことで、高山副所長は、「リリース直後から中國企業(yè)の反響は大きく、現(xiàn)在多くの問い合わせ?調(diào)達(dá)希望依頼の対応に追われている」としている。

輸入博は中國の「意思表示」

輸入博が中日両國の経済協(xié)力や今後の日本経済にどのような意義をもつかという問いに対し、高山副所長は、「輸入博の開催は、海外商品を歓迎し、輸入促進(jìn)を一層推し進(jìn)める中國の意思表示だと考えている。ジェトロは、日本と中國の貿(mào)易?投資を一層促進(jìn)するために、今後も日本商品の魅力や各種イベントの情報を積極的に発信していきたい。そのためにも、ジェトロ中國のSNSアカウントやWeChatミニプログラムのマッチングプラットフォーム『JETRO日本商務(wù)館』をより多くの中國企業(yè)に活用してもらいたい」とした（文?玄番登史江）。

「人民網(wǎng)日本語版」2022年11月7日