甲骨文字1文字解読で賞金200萬円? 最新リストが公示
中國文字博物館は11月30日、「甲骨文字解読優(yōu)秀成果第2期募集?選出の奨勵に関する公告」に基づいて、「甲骨文字解読優(yōu)秀成果第2期募集キャンペーンの受賞者リスト」を発表した。
リストは11月30日から今月6日までの1週間公示されている。甲骨文字解読専門家委員會が審査を行い、優(yōu)秀成果として、一等賞2件、二等賞3件の合わせて5件が選出された。
中國文字博物館が2019年5月に発表した「甲骨文字解読優(yōu)秀成果第2期募集?選出の奨勵に関する公告」は、奨勵基準として、「未解読の甲骨文字を解読し、専門家委員會の鑑定の結(jié)果、解読が認められた研究成果に対して、1文字當たり10萬元(1元は約20.6円)の賞金が授與される。論爭のある甲骨文字を新たに解読し、専門家委員會の鑑定の結(jié)果、解読が認められた研究成果に対しては、1文字當たり5萬元の賞金が授與される」としている。
甲骨文字を解読すると「懸賞金」として10萬元もらえるという、甲骨文字研究を促進するこのキャンペーンはこれまで、社會で幅広く注目を集めてきた。
資料寫真
中國文字博物館は、2016年10月から2019年10月にかけて、甲骨文字解読優(yōu)秀成果の募集を2期に分けて開催してきた。2017年9月30日の時點で、論証報告65編の応募があった。最終審査を経て、復(fù)旦大學(xué)の蔣玉斌氏が一等賞1編を獲得して、賞金10萬元を手にした。また、清華大學(xué)の王子揚氏が二等賞1編を獲得して、賞金5萬元を手にしている。その後、第2期が開催され、2019年10月31日の時點で、論証報告84編の応募があった。
學(xué)者の統(tǒng)計によると、現(xiàn)時點ですでに発見されている甲骨文字は約4000文字で、そのうちすでに意味が解読できたのは約3分の1という。蔣氏は「簡単な甲骨文字はすでに解読されている。まだ解読されていないのは、複雑であるほか、文章にもなっていないため、難解な甲骨文字ばかり。甲骨文字を解読する上で大変なのは、既知の情報があまりに限られており、『既知』と『未知』の間の架け橋を掛けるのが非常に難しい點だ。さらに、先の見えない作業(yè)をコツコツと続けるというのは本當に大変で、本當に知りたいという思いや、続ける忍耐力が無ければ、新たな成果を手にすることはとても難しい」としている。
現(xiàn)在、中國の多くの高等教育機関が古文字學(xué)関連の學(xué)部の學(xué)科を開設(shè)し、將來この分野を支える人材が少しずつ充実するようになっている。蔣氏は「甲骨文字解読というのはいばらの道であるものの、一人でも多くの若者がそこに身を投じ、共に前進することを願っている」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年12月6日
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