嵌松石立鳳金頭飾(青海蔵文化博物院所蔵)
西蔵(チベット)自治區(qū)は、中國(guó)でもターコイズ資源が豊かな地の一つ。鮮やかなスカイブルーのターコイズに、古代「吐蕃」の人々も魅了され、それを金器に散りばめるというのが、彼らの伝統(tǒng)となってきた。この髪飾りも、ターコイズと金が見(jiàn)事に組み合わされた逸品となっている。
「嵌松石立鳳金頭飾」はクジャクの羽を付けた「鳳凰」を象っており、羽を力強(qiáng)く、ゴージャスに広げ、じっと前方を見(jiàn)つめて屹立するデザインとなっている。そしてその美しさからは、一種の野生のどう猛さを垣間見(jiàn)ることもできる。周囲が次第に暗さを増す中でも、これを身につけていれば女王のような輝きを放ったことだろう。ミニマリズムが「制御された美」であるなら、吐蕃王朝の美しさとはそうした制御を一切感じさせない美しさであり、この1つの髪飾りの中には、唐やソグディアナ(古代ペルシア帝國(guó))、サーサーン朝などのアートスタイルが取り入れられている。
唐代の文化に寄與した各地の職人の中で、吐蕃の人々の美的感覚や技術(shù)は特に有名だ。中原や中央アジア、西アジアの交流において重要な役割を果たし、唐蕃古道や朝貢、民間貿(mào)易などを通じて、東洋と西洋の工蕓と文化が唐の都で融合し、インスピレーションとアイデアが絶え間なくもたらされると同時(shí)に、唐の都でローカライズされた新たな美的感覚が形成された。そして「吐蕃」時(shí)代の金の裝飾品工蕓はたちまち各地で人気を集め、「中世の奇跡」と呼ばれるようになった。(編集KN)
中國(guó)の文化財(cái)は語(yǔ)る
博物館は人類文明を保護(hù)し、伝承する重要な場(chǎng)。博物館に所蔵されている文化財(cái)は埃をかぶった骨董品ではなく、いずれも民族の生きてきた証となる生きた伝承だ?!钢袊?guó)の文化財(cái)は語(yǔ)る」では毎回博物館に所蔵されている文化財(cái)の紹介を通じて、文化財(cái)に込められた中國(guó)の文化と精神について紹介していく。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年4月23日
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