小さなブラシから生まれた百億元の大市場
大別山脈に位置する安徽省潛山市源潭鎮(zhèn)という小さな町は、元々は家計(jì)の足しにするための小さな技能だったブラシによって、國際市場を席巻する大きなビジネスを生み出しただけでなく、中國の業(yè)界トップの規(guī)模を誇る「ブラシ産業(yè)の都」にも発展した。
源潭鎮(zhèn)産の清掃用ブラシは全國で9割以上のシェアを占め、工業(yè)用ブラシは7割以上、家庭用ブラシは2割近くを占めている。この3種類のブラシの付加価値総額は100億元(1元は約21.2円)を超え、世界の70數(shù)ヶ國?地域に輸出され、輸出入額は約7500萬ドル(1ドルは約153.8円)に上る。
豚の毛を集めてブラシを作るのは、元々は同鎮(zhèn)の農(nóng)家が生活費(fèi)を稼ぐために手がけていた副業(yè)だった。1970年代には、一部の農(nóng)家が集めてきた豚の毛で素樸なブラシを作り、背中に背負(fù)って四川省や広東省へ売りに行き、何とか糊口をしのぎ、家計(jì)をやりくりしていた。こうしたブラシを背負(fù)ってあちこち移動(dòng)する人々が、百億元規(guī)模の大産業(yè)の原型を作り出すとは誰も予想していなかった。
越境ECの誕生?発展により、同鎮(zhèn)のブラシは海外進(jìn)出の新たなルートを獲得した。2021年、同鎮(zhèn)はブラシ産業(yè)クラスターをよりどころに、ブラシ産業(yè)越境EC産業(yè)パークを建設(shè)し、小規(guī)模?規(guī)範(fàn)化されていない?品質(zhì)がバラバラだったEC企業(yè)が「大規(guī)?;?ブランド化?標(biāo)準(zhǔn)化」へ向かうよう支援した。
小さなブラシによって同鎮(zhèn)の人口の半分の雇用が生まれただけでなく、外部から3萬人を超える人々がこの山間の小さな町に來て起業(yè)した。ブラシ産業(yè)の第2世代?第3世代に當(dāng)たる高學(xué)歴の若者が続々と故郷に戻って事業(yè)を始め、ブラシによって生まれ、ブラシによって盛んになった小鎮(zhèn)の魅力は、日増しに高まりを見せている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年12月19日
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