13世紀(jì)のヴェネツィア共和國の商人、冒険家マルコポーロは中國を紹介した「東方見聞録」に、「浙江省杭州市は世界で最も美しく華やかな街」と書き、歐洲の人々は杭州にあこがれを抱くようになった。それから約700年経った今年、現(xiàn)代版マルコポーロが再び杭州を旅行し、世界一美しい同市を世界に伝える。中國新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

　同市の観光委員會(huì)が、同市での體験を世界に伝える現(xiàn)代版マルコポーロを世界で探すキャンペーンを始めたのは昨年の3月。延べ2萬5924人の応募の中から、今月20日、スイスの男性Liam Batesさんが選ばれた。Liam Batesさんは今後1年間、「杭州博士」として、杭州旅行のコンサルティングを務(wù)め、世界に同市を宣伝する。また、なんと4萬ユーロ（約500萬円）の報(bào)酬まで用意されているという。

　現(xiàn)代版マルコポーロになるためには、▽ソーシャル?ネットワーキング?サービス（SNS）FacebookやTwitter、Pinterest、YouTubeなどの杭州市のオフィシャルアカウントのフォロワーで、1年の間に、用意された杭州の文化に関するゲームをすべてクリアしポイントを貯める▽アクティブなＳＮＳの達(dá)人▽想像力に富んだ動(dòng)畫を作成できる▽杭州を世界で宣伝するための優(yōu)れた計(jì)畫がある---という4つの條件を満たしていなければならなかった。

　前出委員會(huì)の趙弘中?副委員長は、「世界を?qū)澫螭藢g施されたこのキャンペーンは、世界の観光客へ杭州旅行を宣伝する『名刺』。杭州はマルコポーロの精神を持って、世界に杭州をＰＲしてくれる現(xiàn)代版マルコポーロを探していた」と語っている。

　「文才、武蕓共に優(yōu)れている」と自負(fù)するLiam Batesさんは、16歳の時(shí)に1人で中國に來て、カンフーや相聲（漫才）、中國の伝統(tǒng)楽器?二胡などを?qū)Wんだといい、中國茶が大好き。流暢な中國語も話せる。

　Liam Batesさんは「僕が中國に來た年齢も、中國文化に対する熱い思いもマルコポーロと同じ」とし、「杭州博士」に選ばれたことに関して、「代表的な杭州料理であるエビの炒めもの『龍井蝦仁』を勉強(qiáng)したい」と語った。

　「東方見聞録」によると、マルコポーロは、北京から杭州までを結(jié)ぶ「京杭大運(yùn)河」に沿って南下し、蘇州や杭州を訪問。最終的に福建省泉州市にたどりついた。そして、運(yùn)河沿いにある各街を稱賛し、中でも杭州が最も繁栄し華やかだったと記録している。

　Liam Batesさんも今後、同運(yùn)河に沿って旅行を楽しむ。訪問するのは、浙江省の湖州市や江蘇省の蘇州市、揚(yáng)州市などで、マルコポーロが當(dāng)時(shí)中國を訪問した際、最も長く滯在した地域全てを含んでいる。

　趙副委員長は、「京杭大運(yùn)河を世界遺産に登録申請(qǐng)する計(jì)畫で、今は大事な時(shí)期。現(xiàn)代版マルコポーロの活動(dòng)が申請(qǐng)を後押ししてくれれば」と期待感を示した。

　杭州は、大手旅行サイト「TripAdvisor」が「中國で最も人気の観光地」を選出するようになって以來、2年連続で上位に入っているほか、中國以外の地域においてグーグルで最も検索されている中國の都市になっている。（編集KN）

　「人民網(wǎng)日本語版」2014年5月21日