國際道義に対する米國の歪曲と蔑視によって、米國の一部政治屋の極端なプラグマティズム的手法が暴露された。彼らにとって國際的な付き合いには全く価値もルールもなく、露骨な利益交換を除けば、力による対抗であるらしい。そして、いわゆる「道義」は彼らが発言力を奪取し、世論を形成し、最終的に私利を図るための道具に過ぎないのだ。米國の學(xué)者ローレンス?ダガンは「米國の政策は『理想』の旗印を掲げた、形を変えた帝國主義だ」「道徳的に高尚なレトリックを用いて、他國を損ない自國を利する行為について釈明する」と鋭く指摘した。こう考えると、なぜ米國の一部政治屋がいつも口先で言う事と実際の行動が異なり、國際ルールを「都合が良ければ用い、都合が悪ければ捨てる」のかは理解に難くない。

「人は徳無ければ立たず、國は徳無ければ興らず」。真の國際道義は國際的発言力の基礎(chǔ)であるのみならず、特定の問題に対する國際社會の共通認(rèn)識を代表するものであり、特定の価値理念に対する人類文明の尊崇の表れだ。例えば、他國に災(zāi)いを押しつけるのではなく、助け合い協(xié)力すること。二転三転するのではなく、信用を重んじ約束を守ること。唯我獨(dú)尊の覇権主義に走るのではなく、尊重し合い、他國と対等に接することだ。一般的に認(rèn)められた価値?準(zhǔn)則を何はばかるところなく踏みにじっていては、國際社會の強(qiáng)い非難の的となるだけだ。まさに「道理にかなえば支持者が多くなり、道理に背けば支持者が少なくなる」という道理を、米國の政策決定者はわきまえるべきだ。

世界の大國である米國は、しかるべき責(zé)任を引き受けて當(dāng)然だ。複雑な問題を前にした時こそ、自らの規(guī)模に見合った風(fēng)格と知恵をはっきりと示すべきだ。現(xiàn)代世界では一國の國際的影響力は単純にその力によって決まるのではなく、結(jié)局拠り所となるのは共通の価値をしっかりと守り、より広範(fàn)な共通認(rèn)識の形成、より広範(fàn)な協(xié)力の実現(xiàn)を後押しし、最終的に互恵?ウィンウィン、共同発展を?qū)g現(xiàn)することであるということを知る必要がある。

國は正々堂々としていて初めて、世界の人々から認(rèn)められる。最も基本的な道理をわきまえるよう、米國の一部政治屋に忠告する。つまり、道義の高地は背信行為を許さず、背信行為で自らの國と國民に対して責(zé)任を持つことはできず、世界の発展と人類文明の進(jìn)歩に対して責(zé)任を持つこともできないということだ。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年6月11日