中日韓三國協(xié)力事務(wù)局の道上尚史事務(wù)局長

第8回中日韓サミットが24日、中國の四川省成都市で行われる。今年はちょうど中日韓協(xié)力20周年に當たる。20年來、3ヶ國の政府と國民が共に努力した結(jié)果、3ヶ國協(xié)力は次第に深化?拡大し、めざましい成果を上げた。先ごろ、中日韓三國協(xié)力事務(wù)局の道上尚史事務(wù)局長は人民網(wǎng)のインタビューに応じ、中日韓協(xié)力の狀況について説明した。人民網(wǎng)が伝えた。

【記者】第8回中日韓サミットが12月24日に行われる。今年は中日韓協(xié)力20周年に當たるが、中日韓協(xié)力の重要な成果と経験をどう評価するか？

【道上事務(wù)局長】日中韓3ヶ國は政府と民間分野の協(xié)力において大きな進展を遂げた。政府間協(xié)力は活発で、日中韓サミットのほかにも、21の閣僚級會合がある。11月末から年末にかけて、5週間で6つの閣僚級會合（環(huán)境、特許、防災、保健、科學技術(shù)）が行われる。毎回參加しているが、3ヶ國協(xié)力の各分野における実務(wù)ニーズが大きく、3ヶ國にとって実利があると実感している。

文化や教育、メディア、大學、地方政府など複數(shù)分野における民間の協(xié)力交流も増加している。こうした人的交流の増加は3ヶ國の國民相互間の認識と理解を促進したと考えている。3ヶ國協(xié)力の事務(wù)局として、我々は政府間協(xié)力を推進するだけでなく、さまざまな分野における民間協(xié)力の推進も積極的にサポートしていきたい。我々としても、そうすることにやりがいがあると感じている。

【記者】中日韓はアジアの主要エコノミーだ。一國主義や保護貿(mào)易主義が臺頭する現(xiàn)在の國際情勢下において、中日韓協(xié)力強化の重要な意義をどう評価するか？

【道上事務(wù)局長】前回のサミットの聲明で、自由でオープンな多角的貿(mào)易體制強化の重要性について日中韓がコンセンサスに達したことについて何度も言及されていた。3ヶ國も一貫して、現(xiàn)在の保護主義の臺頭に対応するために、オープンな世界経済體制構(gòu)築の面で共に努力していくとの意向を示している。ただ、これは東アジアの協(xié)力だけで解決できる課題ではなく、北米や歐州など他地域とも十分に協(xié)議して、貿(mào)易投資などを正しい方向へと発展させていく必要がある。

【記者】「中日韓+X」モデルは3ヶ國の経験と知恵を結(jié)集し、3ヶ國の各分野における優(yōu)位性を発揮し、地域の発展を積極的にけん引した。道上事務(wù)局長の見るところでは、このモデルはどういった成果をすでに上げているか？どうすればこのモデルのさらなる実施をより効果的に推進できるか？

【道上事務(wù)局長】「日中韓+X」協(xié)力モデルに関する議論はまだ初期段階だが、すでにいくつかの実例がある。「+X」協(xié)力モデルの成果の一つとして、事務(wù)局の提言により「減災技術(shù)力開発に関する北東アジアフォーラム」が開催された。同フォーラムには日中韓3ヶ國だけでなく、モンゴルやフィリピン、インドネシアなども參加した。中國からも砂嵐の共同研究や熱帯病の予防といったプロジェクトが提起された。

昨年11月4日に行われた第22回ASEAN+3首脳サミットにも參加した。ASEAN各國の指導者から環(huán)境や防災、経済?貿(mào)易、中小企業(yè)など複數(shù)分野における?yún)f(xié)力をめぐって日中韓3ヶ國に多くの要望があり、非常に印象深かった。3ヶ國間の協(xié)力促進は我々の優(yōu)先課題であり、3ヶ國の意向をベースにして推進するべきだが、今後は「+X」の部分でも協(xié)力を進めていけると考えている。

【記者】個人的には、中日韓協(xié)力をさらに進めるために、どういった面から努力していきたいと考えているか？

【道上事務(wù)局長】個人的には、韓國と中國で勤務(wù)した経験があり、多くの學者や企業(yè)家、メディア関係者らと知り合った。こうした人脈を利用して、今後はいくつもの分野で交流協(xié)力プロジェクトを進め、イベントを開催していくことができると思う。事務(wù)局の知名度も上げていきたい。また、韓國と中國の駐在期間中は、著述や講演活動を數(shù)多く行った。今回も機會があればそうした活動に積極的に取り組みたい。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年12月24日