報道によると、日本はこのほど「宇宙基本計畫」改定案を閣議決定した。今後10年間の宇宙開発?利用戦略を正式にまとめたものだ。新計畫は宇宙空間の軍事利用、低軌道小型衛(wèi)星の米國との共同開発等を一層強調(diào)しており、整った宇宙からの探知システムを構築し、近隣國の動向を緊密に監(jiān)視する意図がある。(文:文威入。中國國防報掲載)
宇宙基本計畫は、日本政府が「宇宙基本法」に基づき制定する宇宙分野の長期的な戦略計畫であり、2009年の初策定以降、改定を重ねてきた。今年6月に新たな改定案が內(nèi)閣に上程され、同月30日に閣議決定された。
■軍事利用の意図は明白
過去の計畫と比べ、新計畫には顕著な特徴が4つある。
第一に、軍事利用を一層強調(diào)している。新計畫は40回以上にわたり「安全保障」に言及。日本による宇宙の軍事利用が時代の潮流であることを強調(diào)し、「準天頂衛(wèi)星システム」、Xバンド軍事衛(wèi)星通信網(wǎng)などのプロジェクトを今後強力に推し進めるとともに、総合的でシステマティックな衛(wèi)星ネットワークを構築して、測位?通信?情報収集能力をさらに高めることを明確に打ち出した。
第二に、小型衛(wèi)星を開発した宇宙からの偵察を強化することを重視している。今後日本は米國との協(xié)力を基礎に、迅速に対応できる小型衛(wèi)星によるネットワーキングを開発し、複合センサーを搭載した宇宙からの偵察を遂行し、朝鮮のミサイルを念頭に確かな早期警戒能力を形成する。こうした小型衛(wèi)星は重量約100キログラム、高度約200キロメートル、解像度0.4メートル以上で、長期間任務を遂行する必要はなく、迅速に打ち上げ、比較的低軌道で目標を監(jiān)視する。報道によると、複數(shù)の衛(wèi)星を使用してミサイルの動きを追跡することで、監(jiān)視精度を高めることができ、たとえいずれかの衛(wèi)星に故障が発生しても、他の衛(wèi)星で補うことができる。こうした、まだ計畫段階の小型衛(wèi)星が、將來の日本にとって、宇宙からの偵察能力を構築する重要な突破口となることが難なく見て取れる。
第三に、米國の月面著陸計畫に深く參加する。新計畫は、日本が引き続き米國の月面著陸計畫「アルテミス」に深く參加し、有人及び補給分野で日本の先進技術を重點的に発揮することを特に強調(diào)している。
第四に、宇宙産業(yè)を活性化させ、宇宙工業(yè)を促進する。新計畫は、今後輸出主導型市場メカニズムの構築、民間宇宙開発支援など各種措置を講じて、宇宙産業(yè)の規(guī)模を一層拡大することを明確にしている。現(xiàn)在の1兆2000億円から倍増させ、宇宙工業(yè)の発展を後押しするという。
新計畫は安全保障、情報収集、ミサイル監(jiān)視、有人月面著陸等多くのプロジェクトを含み、宇宙探索及び宇宙技術の軍事化における日本の戦略及び野心を十分に示しており、周辺諸國は高度に警戒すべきだ。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年7月9日