9月9日、米國のポンペオ國務(wù)長官は公の場で、「人民日報(bào)」が米國のブランスタッド駐中國大使の論説記事掲載を拒否したことを不當(dāng)に非難する発言を行い、悪意をもって中國メディアを非難した。米側(cè)のこの行為は間違いなく悪意ある挑発であり、事実と著しく食い違っている?！溉嗣袢請?bào)」報(bào)道官はこれに対し強(qiáng)い抗議と斷固たる反対を表明し、事実の真相を明らかにする必要があると考える。

8月26日、駐中國米國大使館のほうから「人民日報(bào)」に連絡(luò)があった。9月4日までにブランスタッド大使の論説記事を掲載してほしいとの依頼で、8月27日までに回答を求め、さらにその書簡のなかで「駐中國米國大使館は、記事は全文掲載で、いかなる修正も行わないことが特に重要だと考える」と明確に書かれていた。

「人民日報(bào)」は米國大使館に対し、「今回米國大使館がブランスタッド大使の名義で寄稿した記事は內(nèi)容に漏れが多く、事実と著しく異なっており、「人民日報(bào)」が記事の選定と掲載において一貫して堅(jiān)持してきた基準(zhǔn)にも合致していないと回答した。もし米側(cè)が依然として『人民日報(bào)』上での発表を希望するなら、平等と相互尊重の原則に適切に則り、事実に基づいて記事に対し実質(zhì)的な修正を行うことが必要であり、それをしたうえで、我々は米國大使館との接觸と意思疎通を維持したい」と回答した。

「人民日報(bào)」は米國メディアと同様に、寄稿された記事を掲載するか及びいつ掲載するかを決定する権利があり、寄稿記事に対し必要な修正や編集を行う権利があり、明らかな事実の間違いや偏見に満ちた記事の掲載を拒否する権利がある。これはジャーナリズム業(yè)界の準(zhǔn)則であり、國際慣例にも合致している。

長期にわたって、ブランスタッド大使を含む、中國に対して客観的で公正な態(tài)度をもつ各國の友人の「人民日報(bào)」への寄稿と記事掲載依頼に対し、我々はずっと積極的で開放的な態(tài)度を取ってきた。早くは2013年4月15日に、當(dāng)時(shí)米國アイオワ州の州知事だったブランスタッド氏の「中國との獨(dú)特なパートナーシップ」と題する署名記事が「人民日報(bào)」3面に掲載された。また昨年と今年には、人民日報(bào)社の積極的な支持の下で、ブランスタッド大使は本紙傘下の「環(huán)球時(shí)報(bào)」に、「駐中國米國大使としての一年」、「COVID-19との闘いにおける我々の対応」と題する署名記事を相次いで発表している。米國の元駐中國大使のボーカス氏やハンツマン氏なども、「人民日報(bào)」で署名記事を発表した。我々が米國の歴代大使の寄稿を重視していることは事実が示している。

「人民日報(bào)」は中米両國人民の意思疎通強(qiáng)化と理解増進(jìn)の促進(jìn)に努めてきた。しかし、このところ、米側(cè)は冷戦思考やイデオロギー的偏見から、「人民日報(bào)」など中國メディアの駐米國機(jī)関への政治的圧力と迫害を絶えずエスカレートさせている。「外國代理人」登録、「外國使節(jié)団」リストアップ、中國人記者に対するビザ発給拒否、そして中國メディアの米國駐在記者の実質(zhì)的追放といった措置を取った。さらに、先ごろ差別的なビザ制限措置まで取り、國連常駐記者を含む全ての中國メディアの米國駐在記者のビザを3ヶ月以內(nèi)に制限し、現(xiàn)在もまだ8月6日に期限切れになる全ての米國駐在中國人記者のビザを延長するか否かを明確にしておらず、多くの「人民日報(bào)」の米國駐在記者とその帯同家族、さらには児童までもが極めて不確定な狀況にあり、中國人記者の米國における業(yè)務(wù)と生活に深刻な影響を與え、ニュース報(bào)道の自由が極めて大きく制限されている。

極めて風(fēng)刺的なことに、米側(cè)は「人民日報(bào)」など中國メディアは中國共産黨の「プロパガンダマシーン」であるとして橫暴にも抑圧する一方で、その「プロパガンダマシーン」に米國の間違った観點(diǎn)のプロパガンダをさせようとしており、ジャーナリズムのルールを顧みないだけでなく、権勢をたてに人に指示し、橫暴で不當(dāng)であるうえに、事後には逆にかみつき、デマを流布して世論を惑わせている。

「人民日報(bào)」は米側(cè)の不當(dāng)な挑発に強(qiáng)く抗議する。米側(cè)は直ちに差別的なやり方を正し、「人民日報(bào)」など中國メディアの米國駐在記者の安全と権利を確かに保障し、中國メディアに対する非難と中傷を止めなければならない。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年9月10日