蘇炳添選手、五輪100メートルで中國(guó)初のファイナリスト

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版　2021年08月02日11:05

8月1日、五輪の男子100メートル決勝のスタートラインに立った蘇炳添選手は、他の決勝進(jìn)出選手たちの中で一際違って見えた。蘇選手は五輪の男子100メートル決勝に進(jìn)出した初の中國(guó)人となった。

「この瞬間をずっと待っていた」。蘇選手は試合後、涙にむせんだ。

東京五輪の100メートル決勝に進(jìn)出した「飛人」蘇選手がスタジアムに姿を現(xiàn)すと、全てのアジア人記者から歓聲が沸き起こった。ある日本人記者はこう言った?！副摔先ⅴ弗ⅳ螇?mèng)を擔(dān)っている」。

準(zhǔn)決勝で蘇選手は世界を驚かせる走りを見せ、9秒83でこのコースを走り抜けた。蘇選手はパーソナルベストを更新しただけでなく、アジア記録も塗り替え、準(zhǔn)決勝を1位で通過して決勝に進(jìn)出した。

この五輪の100メートルコースを走るまで、蘇選手は10年近い歳月をかけた。準(zhǔn)決勝でタイムを見た瞬間、蘇選手はコースに膝をつき、カメラに向かって雄たけびを上げ、全ての感情をその瞬間に爆発させた。外部の人は想像できないかもしれない。今年、蘇選手は32歳になる。30歳を過ぎても全盛期の狀態(tài)を保っている中國(guó)の短距離選手は、今に至るまで彼一人なのだ。

男子100メートルでは、10秒というタイムがずっとトップ選手が突破しなければならないハードルとなってきた。2012年頃、すでに10秒の関門に迫りつつも、なかなか越えることができずにいた蘇選手は、この関門を越えるためには短距離走の技術(shù)面で改良を行わなければならないことに気づいていた。2015年、彼は劉翔の経験を參考にして、スタートの足を右足から左足に変えた。そして同年のダイヤモンドリーグで9秒99というタイムを叩き出し、アジア人選手で初めて10秒の壁を越えた。

そして今、五輪100メートルの決勝で、蘇選手はついに9秒98というタイムで6位入賞を果たした。