第76回國連総會第1委員會(軍縮?國際安全保障問題)は7日も一般討論演説が行われた。中國の耿爽國連次席大使が一般討論演説で、同日に中國とロシアの外相が発表した生物兵器禁止條約(BWC)の強化に関する共同聲明を、両國を代表して読み上げた。新華社が伝えた。
耿大使は「1975年の発効以來、BWCは生物兵器の脅威の除去、生物兵器の拡散防止、バイオテクノロジーの平和的利用の促進において重要な役割を果たしてきた。國際社會は來年の第9回運用検討會議を機に條約の権威と実効性を高め、生物兵器の完全廃絶という目標(biāo)の早期達成を推進する必要がある。そのために中露両國外相は、BWCの強化に関する共同聲明を発表した」と説明した。共同聲明の主な內(nèi)容には以下の點がある。
▽中國とロシアは、BWCが國際平和?安全保障の極めて重要な柱であり、実効性ある検証メカニズムを含む法的拘束力ある議定書の締結(jié)を含め、完全に遵守され、さらに強化されるべきであることを再度表明する。
▽中國とロシアは、締約國に対し、実施基準(zhǔn)、技術(shù)的ガイドライン、手順を定め、生物兵器使用事件の調(diào)査メカニズムを十全化するよう呼びかける。
▽中國とロシアは、2001年に米國が各國のコンセンサスを顧みず一方的に脫退したために、過去20年の間、締約國が検証議定書に関する多國間交渉を再開できなかったことに懸念をもって留意している。
▽米國及びその同盟國が國外で行っている生物軍事化活動は、その條約の遵守について國際社會に重大な懸念と疑念を抱かせ、中露の國家安全保障に重大な危険性をもたらし、関係地域の安全保障を損なっている。
▽米國及びその同盟國は、開かれた、透明性及び責(zé)任ある方法で、國外における生物軍事化活動について明確に説明すべきである。
▽締約國の提出する報告資料に、國外での生物軍事化活動に関する情報を追加することは、メカニズムの空白を埋め、締約國間の信頼を増進することに寄與する。
耿大使は、「中露は共同聲明を國連総會文書として配布することを求める。また、國際社會と共に真の多國間主義を発揚し、條約の権威と実効性を高め、多國間の軍備管理?軍縮システムを守り、國際平和?安全を維持することを望む」と強調(diào)した。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年10月8日