中國の秦剛駐米大使は米紙ワシントン?ポスト(15日付)に寄稿し、ウクライナ問題について中國の立場を表明するとともに、ロシアの軍事行動を「中國は事前に知っていた」、「黙認(rèn)した」、「放任した」等の偽情報に反論した。中國新聞社が伝えた。
秦大使は寄稿「ウクライナ問題における中國の立場」で、まず「中國はロシアの軍事行動を事前に知っており、北京冬季五輪後に発動するようロシア側(cè)に要請した」、「ロシアは中國に軍事支援を要請した」などのデマに対して、「いわゆる『中國は事前に知っていた』、『黙認(rèn)した』、『放任した』等の主張は、責(zé)任を転嫁し、中國のイメージを毀損することを狙った偽情報以外の何物でもない。ウクライナには6000人以上の中國國民が在住?留學(xué)しており、中國はロシアとウクライナにとって最大の貿(mào)易相手國であり、世界最大の原油?天然ガス輸入國でもある。ロシアとウクライナとの間で衝突が起きることは、中國にとって何の利益にもならない。中國側(cè)が事前に知っていながら阻止しないことはあり得ない」と反論。
「中國は長年にわたり、自主獨立の平和外交政策を遂行し、公正と正義を斷固として守り、常に物事自體の理非曲直に基づき立場を決定してきた。ウクライナ問題における中國の姿勢は客観的かつ公正なものだ。國連憲章の趣旨と原則を遵守し、ウクライナを含む各國の主権及び領(lǐng)土保全を尊重?保障し、各國の安全保障上の合理的懸念に配慮し、危機(jī)の平和的解決に資するあらゆる努力を支持している」とした。
秦大使はまた、「米當(dāng)局者は中國企業(yè)に制裁を科すと繰り返し脅しているが、これは全く筋が通らない。戦爭や制裁が平和をもたらすことはあり得ない。米側(cè)は中國から支持や協(xié)力を取りつけようとする一方で、中國に対して制裁の圧力を振りかざしているが、これは通用しない」と指摘した。
秦大使は「臺灣地區(qū)問題をウクライナ危機(jī)と結(jié)びつけて、臺灣海峽の衝突リスクを大げさに言い立てている者がいるが、この2つは本質(zhì)的に異なる。ウクライナは主権國家だが、臺灣地區(qū)は中國の領(lǐng)土の不可分の一部であり、臺灣地區(qū)問題は中國の內(nèi)政だ。ウクライナ問題で主権の原則を強(qiáng)調(diào)しながら、臺灣地區(qū)問題では中國の主権及び領(lǐng)土的一體性を損なうことがあってはならない。臺灣地區(qū)の前途と希望は、両岸関係の平和的発展と祖國統(tǒng)一の最終実現(xiàn)にある。中國側(cè)は引き続き平和的統(tǒng)一政策を堅持すると同時に、『臺灣獨立』を抑止するためのあらゆる選択肢を留保する。我々は米側(cè)が『一つの中國』原則を的確に厳守し、いかなる手段であれ『臺灣獨立』分裂活動を支持しないことを望む。臺灣海峽の長期的な平和?安定維持の観點から、中國と米國は力を合わせて『臺灣獨立』を抑止する必要がある」と強(qiáng)調(diào)。
最後に「歐州の長期的な平和?安定は安全保障の不可分性の原則に従うことにかかっており、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な歐州の安全保障メカニズムを?qū)澰挙蛲à袱菩纬嗓工伽扦ⅳ搿¥坤瑔司oの課題はやはり、早急に停戦を?qū)g現(xiàn)し、民間人を被害から守ることだ。安保理常任理事國及び世界の責(zé)任ある大國として、中國は引き続き聲を挙げ、イニシアティブを打ち出し、行動を取り、努力を払っていく。中國は、各方面と意思疎通を保ち、戦爭を止め、和平を促し、地域と世界の平和?安定をしっかりと維持していくことを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月17日