最近発表された「中國(guó)の生物多様性保護(hù)」白書には、中國(guó)のジャイアントパンダ保護(hù)の成果が記録されており、「野外のジャイアントパンダの個(gè)體數(shù)は40年間で1114頭から1864頭に増え」、「絶滅危険度は『絶滅危懼種』から『危急種』に引き下げられた」としている。

中國(guó)は近年、67ヶ所をジャイアントパンダ保護(hù)區(qū)に指定し、建設(shè)中のジャイアントパンダ國(guó)家公園がカバーする土地の面積は2萬(wàn)7000平方キロに達(dá)する。野生のジャイアントパンダの個(gè)體數(shù)の88％と、生息地の面積の70％が自然保護(hù)ネットワーク內(nèi)に組み込まれている。保護(hù)にこれほど力が注がれているのは、ジャイアントパンダが人気ある中國(guó)の「國(guó)寶」であるだけでなく、アンブレラ種であるジャイアントパンダが生態(tài)系保護(hù)や周辺のコミュニティの持続可能な発展を促進(jìn)することができるからだ。

自然保護(hù)の過程で、ジャイアントパンダは非常に重要な役割を果たす。ほぼ全てのパンダの生息地は、中國(guó)で最も重要な固有種の分布中心地と重なっている。中國(guó)には、固有種の鳥類や哺乳類、両生類がジャイアントパンダの生息地に數(shù)多く生息している。つまり、ジャイアントパンダのような「アンブレラ種」の保護(hù)を強(qiáng)化するということは、同じ區(qū)域に生息している他の種の保護(hù)にもつながるということだ。

ジャイアントパンダの保護(hù)は、他の野生動(dòng)物の保護(hù)も促進(jìn)しているほか、自然生息地での密猟が大幅に減少し、野生動(dòng)物の個(gè)體群が少しずつ増え、生態(tài)系も回復(fù)している。

ジャイアントパンダ保護(hù)は経済や社會(huì)の発展も牽引し、パンダ保護(hù)と人々の生活水準(zhǔn)向上の「ウィンウィン」が実現(xiàn)している。ジャイアントパンダが分布する細(xì)長(zhǎng)い區(qū)域には、多くの人々が生活している。ジャイアントパンダ自然保護(hù)ネットワークの建設(shè)の過程で、現(xiàn)地の人々の生活スタイルも変化している。多くの住民は、ガス調(diào)理器やメタンガスといったクリーンエネルギーを使うようになり、薪を得るための伐採(cǎi)が減った。また、中醫(yī)薬となる作物の栽培や養(yǎng)蜂産業(yè)の発展に取り組み、グリーンな商品を各大都市に販売して、生活が豊かになっている地域もある。ジャイアントパンダやその生息地の生態(tài)系のサービスバリューは、パンダ保護(hù)に投じられた資金10倍と試算されている。

絶滅危険度が引き下げられたからといって、保護(hù)に入れる力を弱めるわけではない。ジャイアントパンダ國(guó)家公園が建設(shè)され、パンダが保護(hù)されることで、広い面積の生物多様性?生態(tài)系を傘を広げるように保護(hù)することができ、多くの動(dòng)植物が共に繁栄するようになっていくだろう。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年4月6日