外交部(外務(wù)省)の楽玉成副部長は6日、「平和を求め、発展を促す:G20シンクタンクオンライン対話會」で講演した際、「ウクライナ危機(jī)に関して、このところ様々なでたらめな論調(diào)が見られ、本來は非のない中國がとばっちりを受けている」と述べた。新華社が伝えた。
例えば、中露の「両國の友好に上限はなく、協(xié)力に『聖域』はない」関係を、中國は「事前に狀況を知っており」、ロシアのウクライナに対する特別軍事行動を支持したと解釈する論調(diào)がある。中國に責(zé)任を転嫁し、なすりつけるこのような論調(diào)は、非常に不條理なものだ。中國は當(dāng)事國でないばかりか、加害者でもない。何を根拠に中國にロシア?ウクライナ紛爭の責(zé)任を負(fù)わせようとするのか?中露関係は「同盟を結(jié)ばず、対抗せず、第三者を標(biāo)的としない」という原則のうえに成り立っており、「友好に上限はなく、協(xié)力に『聖域』はない」という表現(xiàn)には、中露関係の現(xiàn)況とビジョンが反映されている。中國は各國との間で友好と協(xié)力を重んじるうえで上限を設(shè)けたことはない。むしろ一部の國のほうが、対中関係を発展させるうえで人為的に「聖域」を設(shè)け、さらには競爭と対抗で2國間関係を定義し、雙方の協(xié)力を制限している。このような考えでは2國間関係がうまくいくとは考えられないだろう。
また、中國が歐米とともにロシアへの非難や制裁を行っていないのは、歴史の誤った側(cè)に立っているということだとする論調(diào)もある。中國は一貫して自主獨立の平和外交政策を取っており、物事の理非曲直に基づいて自身の立場を決めてきた。ロシア?ウクライナ紛爭勃発以來、中國は公正と正義を堅持し、和解を呼びかけ交渉を促すことに努め、積極的に人道的援助に參加し、地政學(xué)的な私利を図ることがなかった。翻って一部の大國は、和解を呼びかけることも交渉を促すこともないばかりか、かえってウクライナ危機(jī)によるロシアの弱體化を揚(yáng)言し、「ウクライナ人が最後の一人」になるまでロシアと戦うよう仕向けている。彼らはウクライナをロシア打倒の消耗品とし、ウクライナ人の命で自身の大國の野心を満たし、自身の地政學(xué)的戦略目標(biāo)を達(dá)成しようとしている。
ほかにも、米國はロシアに対応する際に中國を無視できず、歐州とアジア太平洋という2つの戦爭に同時に勝利することを狙っているとする論調(diào)もある。彼らは「第二の戦場」を作り、戦火をアジア太平洋にまで燃え広げようとしている。米國はいわゆる「インド太平洋戦略」を進(jìn)め、もし中國の體制を変えられないのであれば、中國の周辺戦略環(huán)境を作り変える必要があると揚(yáng)言している。米國はこのところ、中國の周辺で絶えず武力を誇示し、様々な反中の小集団を寄せ集め、さらには臺灣地區(qū)問題で騒ぎ立て、越えてはならない一線を越えようとしている。これがアジア太平洋版の「NATOの東への拡大」でなくて何だろうか?それを放置すれば、最終的にはアジア太平洋が戦火に巻きこまれてしまうだろう。中國は平和的発展を堅持しており、揉め事をそそのかしたり、引き起こしたりしたことはない。矛先を中國に向けるのは全く筋が通らず、アジア太平洋にもウクライナ危機(jī)のような事態(tài)を起こそうとする企みがその目的を達(dá)することはないだろう。(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月7日