米労働省が発表した3月の消費(fèi)者物価指數(shù)(CPI)は前年同期比8.5%上昇し、1981年12月以來の高水準(zhǔn)となった。4月も前年同期比8.3%上昇し、依然として數(shù)十年ぶりの高水準(zhǔn)となった。米國にとって、この2年間高止まりしているインフレ率は、振り払うことのできない悪夢と化している。高インフレ下の米國の貧困家庭の生活難は、拡大し続ける貧富の格差という米國の殘酷な現(xiàn)実を反映している。(人民日報(bào)「鐘聲」國際論評)
米國では貧富の二極化が社會的不公平を激化させ、貧困層の直面する人権問題が日増しに深刻化している。貧困層において特に新型コロナウイルスの感染者數(shù)が多く、死亡率が高いのは、決して偶然ではない。感染拡大後、數(shù)千萬人が食糧危機(jī)に陥り、貧困層の平均壽命は短くなり続けた。貧困層の権利擁護(hù)団體の責(zé)任者は、パンデミックの間に自國の貧困層や低所得層を軽視した米國政府のやり方を、非倫理的で、衝撃的かつ極めて不公平なものだと指摘する。米國民の有する生命権や健康権が富の多寡によって決められるのであれば、いわゆる「全ての人間は生まれながらにして平等」は空論と化し、ましてや全ての人が人権を享受することは非現(xiàn)実的なことになってしまうほかはない。
貧富の二極化問題の解消が困難であることの根本的原因は、米國の政治?経済制度の機(jī)能不全とガバナンスの無秩序にある。米國の政治屋が聲高に喧伝する米國式民主主義は、とうに「富める者が國家を有し、富める者が政治を行い、富める者が利益を享受する」ゲームと成り果てている。ノーベル経済學(xué)賞受賞者のスティグリッツ氏は、米國の政治?経済體制が経済的不平等の元兇だと指摘する。米コロンビア大學(xué)のジェフリー?サックス教授が行った「米國政治はこの40年間で、圧倒的多數(shù)の市民の利益を犠牲にして超富裕層と企業(yè)ロビー集団を優(yōu)遇するインナーサークルのゲームと化した」という指摘は、正しく的を射ている。
今では、米國式民主主義における疎外はすでに、米國の貧困層が人権を享受し、実現(xiàn)するうえでの深刻な障害となっている。ガバナンスの苦境から抜け出せなければ、米國の人権問題は拡大していくばかりだろう。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月20日