重慶市奉節(jié)梅渓河大橋を走行する鄭渝高速鉄道の列車。(撮影?舒鵬)
河南省鄭州市と重慶市を結(jié)ぶ鄭渝高速鉄道の襄陽東?萬州北區(qū)間が20日に完成し、開通した。これは鄭渝高速鉄道の全線開通?運(yùn)営を意味する。
中國の地形が第3段階から第2段階へと急激に移行する地域に位置する同區(qū)間は、世界的に地質(zhì)條件が最も複雑な地域の一つだ。同路線は南襄盆地、大巴山山脈、四川盆地の3種の地形を通過し、漢江、神農(nóng)渓、大寧河などの多くの長江1級支流を橫斷する上、地表では、長江の本流と支流が山々を切り裂き、長江三峽や大小さまざまな峽谷を刻んでいる。地中では石灰?guī)rが億萬年に及ぶ溶解により、さまざまな形の洞窟を形成している。
同區(qū)間の橋とトンネルが占める割合は97%にのぼる。うち萬州?巫山區(qū)間は全國的にも珍しく、橋が計(jì)32基設(shè)置され、線路総延長の5.9%を占める。トンネルの數(shù)が27.5本で、線路総延長の92.3%を占める。橋とトンネルの総延長は180.355キロメートルで、その區(qū)間に占める割合は98.34%にも達(dá)する。乗客にとって、移動(dòng)中の92%超がトンネル內(nèi)ということになる。トンネル內(nèi)の通過にかかる時(shí)間が大半を占める列車は都市部の地下鉄のようだ。
橋とトンネルが占める割合が98%とは何を意味するのだろうか。鄭渝高速鉄道の副全體設(shè)計(jì)責(zé)任者の尹志斌氏によると、これは100キロメートルの高速鉄道線路のうち路盤が2キロメートルしかないということだ。同區(qū)間の建設(shè)があまりにも難し過ぎるため、その鉄道の調(diào)査から完成まで12年を要した。工期は6年にも及んだ。
鄭渝高速鉄道は開通後、中國の「8縦8橫」高速鉄道網(wǎng)の重要な構(gòu)成部分になる。開通前、重慶から北京まで北上する鉄道の移動(dòng)時(shí)間は片道で最短11時(shí)間20分だったが、鄭渝高速鉄道の全線運(yùn)行により北京から重慶までの移動(dòng)時(shí)間は片道で最短6時(shí)間46分になる。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月21日