浙江の技術チームがデジタル技術で宋代の衣裝を復元
人民網(wǎng)日本語版 2024年06月26日10:34
浙江省臺州市黃巖博物館でこのほど、南宋?趙伯澐のデジタルヒューマンが「交領蓮花紋亮地紗袍」を著て、やや前かがみのポーズをしたリアルな姿で復元した。これは浙江省現(xiàn)代紡績技術イノベーションセンターデジタルファッションチームが仮想現(xiàn)実(VR)技術で復元した衣裝の一つだ。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
同チームの中心メンバーで、浙江理工大學國際ファッション技術學院教員の銭狄青氏は、「これほど貴重な衣裝の復元は歴史の記録であり、文化の伝承だ。服飾の文化財におけるデジタル化復元は2つに分けることができる。1つは織物の模様の復元で、もう1つは衣裝の型紙の復元だ」としている。
服飾の文化財の場合、その保存の特殊性により、チームはこうした文化財を近距離から観察や撮影することができず、黃巖博物館から提供される文化財の一部の寫真しか參考材料がなかった。チームはこれまでデジタルメディア技術と3次元畫像技術を採用し、趙伯澐墓から出土した衣裝の紋様、織物の構造、衣裝の様式、衣裝の著用狀態(tài)のデジタル化復元を行い、かつ衣裝をバーチャルの老年時代の趙伯澐に著用させた。
チームの技術者はその後、資料の衣裝の織物の構造を観察することで、3D技術により衣裝の物理的屬性を復元し、絹織物の軽く、柔らかで、薄く、透けるという特徴を際立たせた。銭氏は、「柔軟性再現(xiàn)技術を利用して復元したデジタル衣裝は実際の生地のように、體の動きと共に動くようなリアルさを再現(xiàn)している。私とチームは最終的にこのデジタル衣裝の文化財を原寸大で復元した」とした。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年6月26日
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