ユネスコ(國連教育科學(xué)文化機(jī)関)の公式ウェブサイトは9日、2014-2015年度に新しく登録する「世界記憶遺産」リストを公表、中國が申請していた南京大虐殺の資料の登録が決定した。これは、中國侵略日本軍が行った南京大虐殺という悲慘極まりない事件の歴史的記憶が、南京という都市の記憶、中國という國家の記憶を経て、世界の記憶に昇華したことを示している。>>詳細(xì)
2008年8月から2015年10月までの8年の時を経て、南京大虐殺記念館など7つの組織が申請していた南京大虐殺に関する資料11件がユネスコ世界記憶遺産に正式に登録された。>>詳細(xì)
ユネスコのウェブサイトによると、中國が提出した南京大虐殺の資料は、▽日本侵略軍が1937?1938年に南京を占領(lǐng)した際に、中國の軍人と一般人を虐殺したことに関する資料▽1945?1947年にかけて日本の戦犯を調(diào)査し、裁判にかけた際の資料▽中華人民共和國司法機(jī)関が、1952?1956年に提供した文書――の3つに分かれる。日本軍の慰安婦に関する資料は、慰安婦の狀況と痛ましい境遇を記録している。>>詳細(xì)
當(dāng)初申請
日本メディアの報道によると、日本の菅義偉官房長官は2014年6月11日の記者會見で、中國政府が第2次大戦時の南京大虐殺と慰安婦に関する資料を世界記憶遺産に登録申請したことについて、すでに中國側(cè)に抗議し、申請の取り下げを求めたことを明らかにした。菅長官は「日中両國の関係改善のために努力する必要がある特別な時期にユネスコの場を政治的に利用し、日中間の過去の一時期における負(fù)の遺産をいたずらに強(qiáng)調(diào)しようとしていることは極めて遺憾だ」と表明。外交ルートを通じて、中國外交部に抗議したことを明らかにした。南京大虐殺の犠牲者數(shù)については「日本軍の南京入城後、市民殺害あるいは略奪行為があったことは否定できないが、具體的な犠牲者數(shù)については様々な見解があり、政府として判斷することは難しい」と強(qiáng)調(diào)した。>>詳細(xì)
登録後
日本外務(wù)省は10日、「報道官談話」を発表、中國側(cè)が提出した申請資料の完全性や真正性について質(zhì)疑を挙げ、中立性と公平性を保てなかったとしてユネスコを批判、ユネスコに対して制度改革の必要性を訴え、ユネスコは「政治利用」されるべきではないと主張した。
外交部:「南京大虐殺の文書」の積極的な役割を十分に発揮
外交部(外務(wù)?。─稳A春瑩報道官は10日、ユネスコが「南京大虐殺の文書」を世界記憶遺産に登録する決定をしたことに歓迎の意を表し、規(guī)定に照らして、これらの貴重な文書が保護(hù)され、広められ、歴史を銘記し、平和を大切にし、未來を共に築き、人類の尊厳を守る積極的な役割を十分に発揮するよう確保したい考えを表明した。>>詳細(xì)
學(xué)者:世界記憶遺産に入選したことは、客観的に見て至極當(dāng)
世界記憶遺産申請の主要発起人である侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀(jì)念館の朱成山館長は、「南京大虐殺に関する文書は、一般的な史料とは異なり、人類が負(fù)った深い傷をめぐる記憶の一部として、人類の文明的発展に対して極めて重要な教訓(xùn)であり、警告を発するという役割を持っていることから、世界記憶遺産としての資格を備えている。したがって、世界記憶遺産に入選したことは、客観的に見て至極當(dāng)然といえよう」とコメントした。>>詳細(xì)
中國第二歴史檔案(文書)館が11日に明らかにしたところによると、國際連合教育科學(xué)文化機(jī)関(ユネスコ)の世界記憶遺産の保護(hù)に関する要求に基づき、中國は南京大虐殺関連文書の保護(hù)基準(zhǔn)を大きく引き上げ、國內(nèi)外から幅広く文書?史料を収集すると同時に、南京大虐殺文書の専門データベースを構(gòu)築し、全人類がこの悲慘な歴史を深く理解できるよう開放する。>>詳細(xì)
南京大虐殺は日本軍國主義が中國侵略戦爭期間に犯した重大な罪であり、6週間続いた大虐殺で中國軍民30萬人以上が殺害された。南京大虐殺文書の世界記憶遺産登録は、「世界記憶」の高度とレベルから、南京大虐殺の史実を否認(rèn)する日本右翼に対する最も有力な反撃となった。
人類の記憶は正義が占領(lǐng)に行かなければ、邪悪が隙を突いて動く。少し前に日本の地方政府が第2次大戦中の日本軍「神風(fēng)特攻隊」隊員の遺書を世界記憶遺産に申請するとのニュースが國際世論を驚愕させた。われわれは行動に拍車をかけなければならない。大虐殺文書の申請成功も、慰安婦文書の遺憾な落選も、人類の第2次大戦の記憶についての「補(bǔ)習(xí)」の始まりだ。中國抗日戦爭では軍民3500萬人以上が死傷した。このうち保存に値する記憶は余りにも多い。中國は抗日戦爭の史料についての全方位的な整理研究に拍車をかけ、世界に広め、光明によって暗黒を駆逐し、歴史に未來を告げさせるべきだ。>>詳細(xì)
世界記憶遺産とは世界的意義を持ち、ユネスコ世界記憶事業(yè)國際査問委員會の確認(rèn)を経て登録された文獻(xiàn)遺産を指す。世界記憶文獻(xiàn)遺産は世界文化遺産保護(hù)事業(yè)の延長であり、博物館、公文書館、図書館など文化事業(yè)機(jī)関に保存される貴重な文獻(xiàn)、手稿、口述歴史記録、古文書など文獻(xiàn)記録に重點を置く。記憶文獻(xiàn)遺産は言語、民族、文化の多様性を反映しており、世界を映す鏡であると同時に、世界の記憶でもある。だがこうした記憶は脆く、重要な記憶が日々失われている。このためユネスコは集団記憶の喪失を防ぐとともに、貴重な文化遺産と所蔵文獻(xiàn)の保護(hù)を呼びかけ、その価値を世界的範(fàn)囲で広めるために、世界記憶事業(yè)を発起した。2013年6月までに計100カ國、299點の世界的意義を持つ文獻(xiàn)が世界記憶遺産に登録された。中國からは清代歴史文書、トンパ文字古文書、『本草綱目』『黃帝內(nèi)経』など10點が登録されている。>>詳細(xì)(編集XM)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年10月13日
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