日本の菅義偉內(nèi)閣官房長官は1日午前の記者會見で、新元號を「令和」とすることを発表した。新元號は皇太子徳仁親王が新天皇に即位する5月1日0時(shí)から正式に使用される。元號は中國人にとって遠(yuǎn)い昔の事だが、日本人にとっては生活の重要な一部であり、日常的に用いられる。このため日本社會では改元への注目度が高い。日本の各大手テレビ局は同日「新元號特別番組」を放送し、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞など主要各紙も號外を配布した。（文：李玉川。北京日報(bào)掲載）

今回の改元には注目すべき點(diǎn)が多くある。日本メディアによると、初めての事が多かった。まず、天皇が「生前に退位」することで行われた改元は日本の憲政史上初めてだ。新天皇即位前に現(xiàn)天皇が政令に署名して新元號を公布したのも初めてだ。最も注目すべきは今回の改元が「大化」以來1300年以上続いてきた、元號は全て中國の典籍を典拠とするという伝統(tǒng)を改め、初めて日本の古典『萬葉集』を出典とする「令和」としたことを置いて他にない。これは安倍政権の主導(dǎo)する自主的戦略路線がさらに一歩前に進(jìn)んだことを象徴している。

経済?貿(mào)易分野では、日本は自由貿(mào)易交渉を先導(dǎo)し、世界の自由貿(mào)易のルールと秩序の再編を主導(dǎo)すべく努力している。トランプ政権が「米國第一」政策を推し進(jìn)め、環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定（TPP）から離脫する中、日本はTPP復(fù)活の旗を掲げ、他のアジア太平洋10カ國と2018年3月にCPTPPに署名することで、TPPの命をつなぐことに成功しただけでなく、拡大への希望も手に入れた。さらに日本は米國の圧力をはねのけて、2018年7月にEUとの経済連攜協(xié)定（EPA）署名に成功し、全世界のGDPの30％近くと人口の9％を占める自由貿(mào)易圏を構(gòu)築した。保護(hù)主義が臺頭する中、日本は多角的貿(mào)易體制の維持における積極的努力によって自主的な戦略と指導(dǎo)力を國際社會にある程度示したと言える。

安全保障分野では、安倍政権は日米安保條約を安保政策の基盤として堅(jiān)持し、日米同盟を強(qiáng)化し続けているものの、これと同時(shí)に自主防衛(wèi)能力の整備にも力を入れている。2018年12月には新たな「防衛(wèi)計(jì)畫の大綱」と「中期防衛(wèi)力整備計(jì)畫（2019～23年度）」を5年前倒しで策定。2019年度から5年間の防衛(wèi)予算総額を前期より2兆円余り多い27兆円としたほか、護(hù)衛(wèi)艦「いずも」を空母に改造する計(jì)畫も打ち出した。

外交分野では、地政學(xué)的戦略において日本主導(dǎo)の「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進(jìn)に力を入れる一方で、ロシアや中國など大國との関係で米國とは異なる政策的方向性を見せている。特に対中政策では、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が米中貿(mào)易摩擦を仕掛ける中、安倍政権は米國とは異なる対中政策を推し進(jìn)めている。2018年には両國首相の相互訪問を?qū)g現(xiàn)し、さらに同年10月の安倍首相訪中時(shí)には、競爭から協(xié)調(diào)へ転換し「日中関係の新時(shí)代を開く」考えを明確にした。困難な時(shí)期にあった中日関係は、これによって正常な軌道に戻った。

文化は民族の魂であり、國家の根幹だ。今回日本が改元で元號の典拠を中國の典籍から日本の古典に改めたことの重要な象徴的意義は、安倍政権が自主的戦略路線を文化分野で具體化したことにある。NHKは「新元號特別番組」で、この変更が安倍首相の意志を反映していることを明確に指摘した。時(shí)事通信は、安倍首相が記者會見で「歴史上初めて國書を典拠とする元號を決定した」と誇らしげに語ったことを報(bào)じた。

今回の改元は日本の自主的戦略路線がさらに一歩前に進(jìn)んだことを象徴している。安倍政権の自主的戦略路線がどこまで進(jìn)み、今後どのような動きがあるのかを注視すべきだ。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月2日