習近平國家主席が21日から26日にかけてイタリア、モナコ、フランスを國賓として訪問する。中國最高指導者の外遊は今年初であり、中國が歐州及び歐州との関係をどれほど重視しているかをはっきりと示すものだ。この外遊に國內(nèi)外の注目度は高い。(文:張健?中國現(xiàn)代國際関係研究院歐州研究所所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
中國とイタリアが包括的な戦略的パートナーシップを構(gòu)築してから今年で15年になる。中國國家元首のイタリア訪問は10年ぶりであり、両國関係に新たな時代的意味を與えるものだ。イタリアはEUの創(chuàng)設時加盟國、ユーロ圏第3のエコノミーであり、EUにおいて重要な地位を占める。中國とイタリアの二國間関係は長年良好に発展してきた。イタリアの現(xiàn)政権は2018年6月の発足時から現(xiàn)在まで中國を特に重視しており、中國専門の作業(yè)グループも立ち上げた。イタリアが特定の國を?qū)澫螭俗鳂I(yè)グループを設置したのは初めてだ。イタリアは「一帯一路」イニシアティブを積極的に支持している。習主席の訪問に、イタリア各界は大いに期待している。中國とイタリアには貿(mào)易と投資、港灣などインフラ整備、金融、衛(wèi)生、観光など多くの分野で極めて大きな協(xié)力の余地がある。
中國國家主席がモナコを訪問するのは今回が初めてであり、中國モナコ関係の発展にとって歴史的意義を持つ。モナコは歐州の小國だが経済的に発展し、社會的に豊かで、中國に友好的だ。アルベール2世大公は訪中を重ね、両國は政治、経済、社會、科學技術(shù)、人、文化の各分野で緊密に交流している。大國と小國の対等な交流の模範だ。習主席の訪問によって、中國モナコ関係は新たな発展を遂げ続け、引き続き大國と小國の友好的付き合い、協(xié)力?ウィンウィンの模範が築かれる。
中仏國交樹立55周年にあたる今年の習主席の訪仏は、両國関係にとって特別で重要な意義を持つ。フランスは中國と最も早く國交を樹立した西側(cè)の大國であり、雙方共に獨立自主の外交を推し進め、世界の多極化、世界平和の維持、持続可能な発展などの分野で同じまたは似た見解を有している。國交樹立以來、中仏は頻繁な上層部交流、活発な民間往來を行い、経済?貿(mào)易関係が緊密で、経済、科學技術(shù)、文化、教育分野で多くの協(xié)力合意を締結(jié)し、包括的な戦略的パートナーシップを一段と成熟した堅固なものとしている。中仏協(xié)力の成果は苦労して得られたものであり、一心に培い、守る必要がある?,F(xiàn)在、フランス政府は対中関係の発展に大きな期待を寄せている。マクロン大統(tǒng)領はフランスにとっての対中関係の重要性を繰り返し表明している。習主席の5年ぶりの再訪仏は、中國がフランス及び対仏関係を重視していることを十分に物語っている。
習主席の今回の訪問は、中國?歐州関係が深まり続ける後押しとなる?,F(xiàn)在、國際情勢は大きく変化し、世界の政治と経済の発展はかつてない不安定性と不確定性を抱え、世界の平和と発展は厳しい試練に直面している。中國と歐州は共に開かれ、安定した、予測可能な國際秩序の維持を望み、世界の発展と繁栄の促進も望んでいる。中國と歐州の共通利益はかつてなく多いと言える。
中國と歐州には比較的に大きな連攜と協(xié)力の余地がある。中國政府は昨年12月18日に3件目となる対EU政策文書を打ち出し、対EU協(xié)力強化への誠意と自信を伝えた。今年3月12日に歐州委員會は新たな対中戦略文書「EU―中國:戦略展望」で、対中協(xié)力の推進について具體的意見を示した。
習主席の訪歐は「中國は歐州を重視し、歐州との協(xié)力強化を望んでいる」との明確なメッセージだ。今回の訪問は必ずや申し分のない成功を収め、中國?歐州関係の持続的で安定した健全な発展を力強く後押しするものと信じる。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月19日