2020年初め、注目の焦點である中東情勢は突如エスカレートした。米側(cè)は3日、橫暴にもイラクで空爆を行ない、イランの高級將校ソレイマニを殺害した。「相応」の報復(fù)として、イランは米軍の駐留するイラクの軍事基地にミサイル數(shù)10発を発射した。現(xiàn)在イランとイラクでは反米感情が空前の高まりを見せ、國際社會は中東情勢に重大な懸念と憂慮を抱いている。(文:呉思科?外務(wù)省外交政策諮問委員、元中東問題特使。人民日報掲載)
國際社會の認(rèn)識は一致している。米國のソレイマニに対する空爆は武力の亂用、國家主権を無視した一方的な軍事的冒険行為であり、國際関係の基本準(zhǔn)則に背くものであり、地域情勢の緊張を激化させ、すでに複雑に錯綜した中東情勢の火に油を注ぐに等しい。米國は第三國の領(lǐng)土で暗殺を行なうことにより、イランに最大限の圧力を加えた。この覇権行為は中東各地の民衆(zhòng)の反米感情を高めただけでなく、米國の同盟國を含む國際社會も一致して反対している。米國內(nèi)もこの行動の必要性を疑問視し、70以上の都市で反戦デモが起きた。
イラク國民議會は先日、外國軍の駐留終結(jié)を求める決議を採択した。イラクの主権と領(lǐng)土の一體性は當(dāng)然尊重されるべきだ。米側(cè)の強(qiáng)い干渉は地域の動揺の主たる外部原因であり、結(jié)局は支持を得ない。
軍事的な冒険行為は受け入れられず、行き詰まる。イランのミサイル攻撃に対して、米側(cè)は「武力行使は望まない」「イラン側(cè)と共通の利益について協(xié)力したい」と表明した。これは利害を天秤にかけたうえでの比較的理性的な選択であり、雙方間の摩擦が激化し、衝突が急激な高まる可能性と一時的に緩和した。だが、米國とイランの対立の長期性と複雑性、及び米側(cè)がイランに対して直ちに新たな経済制裁を科すとしたことを考えると、國際社會は地域情勢が悪化することへの懸念を完全にはぬぐえない。