中國人権研究會は11日「新型コロナウイルス感染癥の流行は『米國式人権』の危機(jī)を浮き彫りにした」との文章を発表した。文章は「米國政府が感染癥対策において利己的で考えが淺はか、わがままで非効率的、そして無責(zé)任であったために、現(xiàn)在までにすでに米國民約200萬人が感染し、11萬人以上が死亡するという悲劇を招いたうえ、米國に長年存在する社會的分?jǐn)?、貧富の両極化、人種差別、社會的弱者の不十分な権益保障といった問題を悪化させ続け、米國民を深刻な人権上の慘禍に陥れた」ことを明らかにした。中央テレビ網(wǎng)が伝えた。

「感染拡大の警告を軽視し、資本的利益を優(yōu)先的に考慮し、感染癥対策の問題を政治利用した…」。文章は「米國で新型コロナウイルス感染癥が大流行すると、米國の一部の政治屋は國民の命と健康の保障を最重要視するのではなく、感染拡大を政治的ライバルを攻撃する武器、権力と黨派の利益を奪い取る契機(jī)と見て、資本市場の反応を優(yōu)先的に考慮した。このため政府は國民に有効な警告をせず、潛在的な醫(yī)療資源の消耗への準(zhǔn)備もせず、米國民を感染と死の瀬戸際へと追いやった」と指摘する。

また、感染が拡大する中、米國社會の不平等性が完全に露呈した。文章は「感染癥によって米國の底辺の民衆(zhòng)の生存狀況は一層苦難に満ちたものとなり、社會の貧富の両極化がさらに進(jìn)行した。感染癥のもたらした高い失業(yè)率によって、米國の被雇用層は生存の危機(jī)に陥った。米國の社會的弱者は感染癥の中で生きていくのが困難になり、高齢者は政府の感染癥対策不足の『犠牲』となり、ホームレスはどこにも行き場がなく、貧困家庭や移民家庭の子供たちは憂慮すべき狀況に置かれた」と指摘する。

文章は「米國の人種差別は感染が拡大する中で一層激しさを増した。アジア系はスティグマタイゼーションによる深刻な中傷を受け、アフリカ系やヒスパニックは感染が拡大する中で大きな人種的不平等に耐え、人種差別的暴力事件が頻発、多発している。このほど、ミネソタ州でアフリカ系男性のジョージ?フロイドさんが白人警察官の暴力的法執(zhí)行により死亡したことで、米國全土で大規(guī)模な抗議デモが起こり、米國民の人種差別への不満と激しい怒りがはっきりと示された」とする。

文章はまた「米國が感染癥対策に力を盡くさなかったことは『生命権の保障』という國家の義務(wù)に違反し、悪意ある中國に対する『スティグマタイゼーション』は平等と無差別の原則に違反し、世界保健機(jī)関（WHO）への資金拠出の停止は全世界が共に感染癥と戦うことを妨げ、一方的制裁は人道的精神と國際協(xié)力の原則に違反する…」と指摘。「全人類とウイルスとのこの闘爭を前にして、米國政府は覇権的圧力を振りかざして、至る所で焚き付け、視線をそらさせて責(zé)任を転嫁しようとし、感染癥対策における國際社會の団結(jié)と協(xié)力を深刻に破壊し、國際人権法の精神に深刻に背いた」と強(qiáng)調(diào)する。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年6月12日