新型コロナウイルス感染癥が発生してから、一連の新産業(yè)が新たなチャンスを迎えている?!笩o人経済」はそのうちの1つだ。無人経済とは主に、無人サービスを指し、スマート技術(shù) に基づいて、新小売や娯楽、生活、健康などの消費シーンの中で販売員もレジ係もいない狀態(tài)を?qū)g現(xiàn)するサービスだ。無人カフェ、無人スーパー、無人小型車短距離貨物輸送、ドローンによる上空からの観測や消毒作業(yè)などの応用シーンが登場して、人々は無人経済の便利さを?qū)g感している。
ますます多くの無人業(yè)態(tài)にはどのような技術(shù)が応用されているのか。生産や暮らしにどんな変化をもたらしたのだろうか。
無人経済が新たな消費シーンを創(chuàng)造
小売や外食、娯楽、健康などの消費シーンの中で、販売員やレジ係、案內(nèi)係、サービス係、配送員を必要とせず、スマート技術(shù)に基づいて無人サービスを提供する新業(yè)態(tài)が、雨後の竹の子のように次々誕生した。無人経済はサービス業(yè)の中で大きく躍進(jìn)し、突如襲來した感染癥がこの流れをさらに加速した。
すでに2017年には、無人商品棚と無人コンビニが登場して、従來の小売業(yè)者に危機(jī)感を感じさせていた。そして無人小売産業(yè)は瞬く間に誰もが関心を寄せるビジネスチャンスになった。企業(yè)情報サイトの企査査がまとめたデータによれば、現(xiàn)時點で全國には無人小売関連で経営活動を行っている企業(yè)または経営活動は行っていないが存続している企業(yè)が1萬6千社あり、このうち91社が融資を獲得した。今年1月から現(xiàn)在までの間に、中國では新たに會社登記を行った無人小売関連企業(yè)が1837社あった。今年1-5月の登記件數(shù)は前年同期比で26.3%増加した。
また、自動運(yùn)転や無人配送、無人小売、無人ホテル、無人カフェ、無人物流などの新業(yè)態(tài)が、多くの大?中都市にすでに登場している。
関連機(jī)関がまとめたデータによると、今年5月末現(xiàn)在、中國のドローン関連企業(yè)は5萬5千社を超え、ドローン小売関連企業(yè)は1萬6千社に達(dá)し、自動運(yùn)転関連企業(yè)は1萬1千社を超えた。今年1-5月には、無人小売企業(yè)だけで、新たに企業(yè)1827社が設(shè)立され、前年同期比で37%増加した。
上海にある國家スマートコネクテッドカーテストモデルエリアのテストコースでは、滴滴出行の自動運(yùn)転車がすでにテスト営業(yè)を開始している。また、北京のサラリーマンの中には、晝時にフードデリバリーサービスを擔(dān)當(dāng)するのが、原付にまたがったデリバリー配達(dá)員からテクノロジー感満載の自動運(yùn)転車に変わったことに気づいた人もいる。
無人デバイスの応用が物流産業(yè)への拡大発展を加速させている。感染癥の期間中に、京東は河北省白洋淀近くでドローン路線を開通し、「Y-3 max」機(jī)を利用して周辺の村に生活に必要な物資を送り屆けた。ドローンによる食品デリバリー、ドローンによる宅配便の配達(dá)が、多くの大手物流企業(yè)が注目する新モデルになりつつある。
顔認(rèn)証でドアを開けて部屋に入る、音聲による対応でハードウエアのコントロールを?qū)g現(xiàn)する、ロボットが食事を運(yùn)び洗濯するなど、ホテル業(yè)では、阿里巴巴(アリババ)傘下の菲住布渇(フライズーホテル)が無人化運(yùn)営を?qū)g現(xiàn)し、無人化ホテルをコンセプトから実踐へ進(jìn)展させた。菲住布渇は杭州でオープンしてからすでに1年半がたち、全シーンにわたって個人識別や人工知能(AI)といった先端技術(shù)を応用することにより、運(yùn)営コストが低下したという。
製造から「スマート」製造へ
無人経済は商業(yè)分野だけでなく、製造分野もカバーしている。たとえば無人工場だ。産業(yè)用ロボットは工業(yè)生産の中で、人間に代わって単調(diào)かつ煩雑で繰り返しの多い長時間の作業(yè)を行うことや、危険で劣悪な環(huán)境の中での作業(yè)を代わりに行うことが可能で、自動車製造や電子?電気などの業(yè)界で幅広く応用されている。企査査によると、2019年に中國の産業(yè)用ロボット関連企業(yè)は新たに1萬2千社が會社登記を行い、昨年同期比で11.6%増加した。2020年は1月から現(xiàn)在までで6802社が新規(guī)で會社登記を行ったという。
國家発展改革委員會をはじめとする13當(dāng)局がこのほど共同で通達(dá)した「新業(yè)態(tài)?新モデルの健全な発展の支援と消費市場活性化による雇用拡大牽引に関する意見」は、新技術(shù)に基づく無人経済を発展させ、スマート工場の建設(shè)を支援し、生産過程の透明化、生産現(xiàn)場のスマート化、工場の運(yùn)営管理の近代化を?qū)g現(xiàn)することを提起した。
上海市はこのほど、「100+ベンチマーク的無人工場特定プロジェクト」を?qū)g施して、22年をめどにベンチマークとなる無人工場100カ所とモデルとなるスマート工場10カ所を建設(shè)すると発表した。実施過程で、新たにロボット約1萬臺を増やし、生産効率を平均で20%以上引き上げ、運(yùn)営コストを平均で20%以上引き下げるという。広州市にある美的集団のスマート工場では、ロボット200臺あまりがロボットアームを動かしてせわしく作業(yè)をしており、蒸発器の生産ライン1本だけでも作業(yè)員は11人から2人に減った。注文を受けたエアコン1臺を出荷するのにかかる時間は、これまでの20數(shù)日間が9日間に短縮したという。
工場のスマート化だけでなく、危険度の高い業(yè)界や劣悪な作業(yè)環(huán)境の中で、ロボットが人間に代わって危険な作業(yè)を行うこともできる。
農(nóng)業(yè)分野では、無人トラクターやスマートコンバイン、無人除草機(jī)、搾乳ロボット、農(nóng)業(yè)自動化?コントロールシステムなどが生産に大きな影響を與え、スマート農(nóng)業(yè)の発展を後押ししている。
南京大學(xué)コンピューター応用研究所の王崇駿副所長は、「製造業(yè)から農(nóng)業(yè)生産まで、港の埠頭から鉱山まで、スマート化が新たな産業(yè)革命の典型的な特徴となり、AIが実體経済にエネルギーを與えるというのが、すでに共通認(rèn)識になった」と述べた。
品質(zhì)型人口ボーナスの成長ポテンシャルは大
無人化されたシーンがどんどん広がると、雇用に影響が出るのではないかと懸念する人がいる。
上海交通大學(xué)安泰経済?管理學(xué)院の陳憲教授は先ごろ、「短期的な影響は避けられないだろうが、長期的にみれば必ずしも影響があるとはいえない。無人化で失われた雇用は、別の場所で新たな雇用チャンスを生み出す可能性があるからだ」との見方を示した。
陳氏は、「無人経済のバックグラウンドでは、引き続きデータを管理する人材が欠かせない。従來のサービス業(yè)のポジションと新しいポジションとの間で、置き換えが行われるだろう」と述べた。
また陳氏は、「経済學(xué)の長期的な分析を踏まえると、私は無人経済の未來に悲観的ではない。特に今、中國では數(shù)量型人口ボーナスが減少しているが、品質(zhì)型人口ボーナスにはなお大きな成長のポテンシャルがある。これまでの単純な労働者が、教育?トレーニングを受けたハイレベルの労働者へと変われる可能性があり、こうした品質(zhì)型人口ボーナスは、中國の今後の経済成長を支える要素の1つになる」との見方を示した。(人民網(wǎng)日本語版論説員)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月18日