中國(guó)伝統(tǒng)的な祝祭日の夜に放送される特別番組が大ヒットを連発していることから、ネットユーザーたちは「祝祭日になると河南衛(wèi)視(衛(wèi)星テレビ)の特別番組を見る」というのが習(xí)慣になっている。中秋節(jié)(舊暦8月15日、今年は9月21日)に放送された特別番組も期待通りの仕上がりだった。
まず、話題をさらったのは1組のカップルだ。2011年に放送されたドラマ「宮廷の諍い女(原題:後宮 甄嬛伝)」に登場(chǎng)した、ヒロイン?甄嬛の幼少の頃からの友人?沈眉荘の醫(yī)者?溫実初に対する一途な思いが、放送から10年経った今回の中秋節(jié)の特別番組で、ついに実ったのだ。そして當(dāng)時(shí)、「宮廷の諍い女」が最初にテレビ放送されたのが河南衛(wèi)視の都市チャンネルだった。
そしてこれは、河南衛(wèi)視で19日夜に放送された特別番組「中秋奇妙游」のスペシャルプログラムの一つに過ぎなかった。同番組の冒頭では「皮影戯」(薄い皮製の人形を使った影絵芝居)が披露された。番組全體を通しては、唐代に宮廷楽師として仕える女性「唐小月」が主人公となってストーリーが展開し、母と娘が中秋節(jié)を機(jī)に、河南省洛陽市の洛邑古城にやって來て父親(夫)を探しながら、さまざまな試練に直面する中で、時(shí)空を超えてさまざまな伝統(tǒng)文化の奧深さを示す品物が次々と紹介され、最終的に、離れ離れになっていた家族3人が一家団欒を果たすという構(gòu)成になっていた。
60分の特別番組で、10のプログラムが披露され、奧深い伝統(tǒng)文化が、少しずつ、そして、非常にテンポよく紹介され、視聴者に豪華な視覚の祭典が提供された。
オープニングでは、龍が火の中で舞う「火龍舞」や、溶解した鉄を木の板を使って空に打ち上げるパフォーマンス「打鉄花」などが華々しく披露される中、「広い空に月が明るく輝く中、舞う龍が疫病を封じ、世界中が豊作で、平安になりますように」という、世界中の人々の切なる願(yuàn)いが詰まったメッセージが映し出され、多くの人を感動(dòng)の渦へと巻きこんだ。「黃河流域の10大民間蕓術(shù)の中で一番素晴らしい」と稱される「打鉄花」のほか、洛陽市の伝統(tǒng)楽器「牡丹鼓」などの民俗的な要素も紹介された。
世界的に有名な嵩山少林寺は河南省を代表する観光地であるものの、映畫やドラマ、各種特別番組でたびたび紹介されてきたため、人々にとってはやや新鮮味に欠けていると言えるかもしれない。しかし、河南衛(wèi)視は、この中國(guó)カンフーを、嵩山少林寺のさまざまな場(chǎng)所や壁畫の中に溶けこませることで、そのシーン一つ一つが見る人に中國(guó)カンフーのもつ「力」と「美」を十分に感じさせた。
プログラム「墨舞中秋」では、乾隆帝が「快雪時(shí)晴帖」、「伯遠(yuǎn)帖」と共に「三希」と稱して好んだ「中秋帖」と伝統(tǒng)的な舞踏「潑墨舞」をコラボさせた。書道パフォーマンスを披露したのはなんと、歴史的書道家?王羲之の第75代伝承人である王文傑氏で、2次元の書道と、3次元の舞踏が次元の壁を超えて見事なコラボレーションを披露した。
1度目の大ヒットが「ラッキー」で、2度目が「たまたま」だとしても、3度目となると「それなりの力がある」と言わざるを得ず、河南衛(wèi)視の度重なる大ヒットは「隠しきれぬ実力」と解釈するしかない。河南衛(wèi)視が放送してきた番組を見ると、今年の春節(jié)(舊正月)の特別番組「唐宮夜宴」では、かわいくてコミカルな官女が、端午節(jié)(端午の節(jié)句)の特別番組「端午奇妙游」では、水の中で美しく舞う天女の踴りを披露した「洛神水賦」が、そして七夕節(jié)(舊暦の七夕)の特別番組「七夕奇妙游」では、竜崗石窟の飛天神女がそれぞれ話題をさらい、「特別番組のMVP」を獨(dú)占。祝祭日のたびに話題を作ってきた。
河南省は20以上の王朝の変化を経験してきた歴史ある古都ということもあり、その地元テレビ局である河南衛(wèi)視は、奧深い伝統(tǒng)文化の面で多くの経験を積み、それを武器として、インターネット時(shí)代の今、若者と「対話」する方法を見つけ出したと言えるだろう。
じっくりと観察すると、河南衛(wèi)視の特別番組は、単に伝統(tǒng)文化を伝えているだけでなく、新時(shí)代の思想の文化に対する內(nèi)省の思いが込められていることにも気づくだろう。例えば、「唐宮夜宴」にしても、「中秋奇妙游」にしても、「女性」の視點(diǎn)に立って製作されている?!柑茖m夜宴」では、宮廷で音楽を演奏する女性役のダンサーに、古代の唐の時(shí)代に「美しい」とされていたふっくらとした女性ばかりを選ぶこともなく、今の時(shí)代に人気の幼な顔で色白、スレンダーな女性を際立たせることもなく、様々な體つきや雰囲気の女性を起用していた。伝統(tǒng)文化と現(xiàn)代文明の接點(diǎn)に立ち、誠(chéng)意あるコンテンツを視聴者に提供し、共鳴や共感を呼ぶという番組が、人々に飽きられることなく人気になるというのは至極當(dāng)然のことと言えるのではないだろうか?(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月23日