新型コロナウイルスの感染拡大が発生する前は、年間延べ1億人以上の中國(guó)人が海外へ出國(guó)し、観光や親族訪問(wèn)、ビジネスなどの目的で世界各地を訪れていた。しかし新型コロナ感染拡大後、各國(guó)が感染予防?抑制政策を講じたことから、中國(guó)人にとって日常的だった出國(guó)の機(jī)會(huì)は大幅に縮小され、延べ出國(guó)者數(shù)も激減している。人民日?qǐng)?bào)海外版が伝えた。
最近になって一部の國(guó)が外國(guó)人の入國(guó)に関する政策を緩和したことで、世界における人の往來(lái)が次第に回復(fù)しつつある。政策緩和に踏み切った國(guó)の中で、中國(guó)製ワクチンの接種を終え、有効な証明書(shū)を所持していることを條件に、旅客の入國(guó)を認(rèn)めている國(guó)も少なくない。このような狀況から、「海外に出かける」ことを検討し始めた人も少なくないようだ。
「なかなか終わらないコロナ禍」にある私たちは現(xiàn)在、以前のように「思い立ったらすぐに出発」するような海外旅行をすることは可能なのだろうか?このような問(wèn)いに対する筆者の見(jiàn)解は、「時(shí)期尚早で、楽観できず。海外渡航の実現(xiàn)にはまだ時(shí)間を要する」だ。
まず、中國(guó)政府は今のところ「海外渡航を解禁する」と発表していない。中國(guó)外交部(外務(wù)省)や各在外大使館?領(lǐng)事館の公式サイトをチェックすればわかるように、「不要不急の出國(guó)は控えること」という注意喚起が、引き続き、最重要かつ最も注意を要する內(nèi)容として目立つ場(chǎng)所に記載されている。
次に、全世界に目を向けると、中國(guó)を出國(guó)した後、さまざまなリスクに直面する可能性が高い。第一に、新型コロナ感染リスクは決して過(guò)小評(píng)価できない。現(xiàn)在多くの國(guó)々が新たな感染の波を迎えているからだ。特に、つい最近確認(rèn)された新たな変異株「オミクロン株」が急速な勢(shì)いで世界各地に拡大しており、世界中が再び警戒態(tài)勢(shì)を余儀なくされている。第二に、安全に対するリスクは決して軽視できない。蔓延し続けるウイルスによって、もともと平和とは言い難かった世界がさらに混亂しており、銃撃やデモ、略?shī)Z、騒亂といった事件が時(shí)に生じている。特に、「政治ウイルス」の影響によって、歐米の一部の國(guó)々では、アジア系ヘイトや反中國(guó)に関する事件も時(shí)に生じている。
比較的感染拡大が抑制されている中國(guó)と、感染がまだ深刻な海外という現(xiàn)狀において、人々は少しだけ冷靜になり、少しだけ我慢し、「不要不急の出國(guó)は控えること」という注意喚起を遵守したほうがいいだろう。そして、「遠(yuǎn)方への憧れ」を抱く旅人たちは、當(dāng)面は心を落ちつけ、トランクを使うことはしばらくお預(yù)けとすべきだろう(作者?海外安全専門(mén)家 趙嶺)。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年12月3日