「2022年中央1號(hào)文書(shū)」である「2022年の農(nóng)村振興における重點(diǎn)活動(dòng)の全面的推進(jìn)に関する中共中央と國(guó)務(wù)院の意見(jiàn)」が今月22日に発表された。21世紀(jì)に入ってから19件目の「三農(nóng)(農(nóng)業(yè)?農(nóng)村?農(nóng)民)」をめぐる活動(dòng)を指導(dǎo)する中央1號(hào)文書(shū)となる。
8つの方面
今年の「中央1號(hào)文書(shū)」の內(nèi)容は全部で8つの方面に及ぶ。(1)食糧の生産と重要農(nóng)産物の供給の確保に全力を挙げる(2)現(xiàn)代農(nóng)業(yè)の基礎(chǔ)的支援を強(qiáng)化する(3)大規(guī)模な再貧困化防止の最低ラインを斷固守り抜く(4)産業(yè)を中心に農(nóng)村の発展を促進(jìn)する(5)農(nóng)村建設(shè)を著実かつ安定的に推進(jìn)する(6)農(nóng)村のガバナンスの実効性ある改良に取り組む(7)政策的保障と體制?メカニズムのイノベーション力を強(qiáng)化する(8)黨の「三農(nóng)」をめぐる活動(dòng)に対する全面的指導(dǎo)を堅(jiān)持し強(qiáng)化する――の8方面だ。
キーワード(1) 食糧安全保障
今年の「中央1號(hào)文書(shū)」では、通年の「三農(nóng)」活動(dòng)の指導(dǎo)、農(nóng)村振興の推進(jìn)に関する措置を35項(xiàng)目も打ち出した。そのうち食糧安全保障に関するものが10數(shù)項(xiàng)目に上り、すべての措置の中でも優(yōu)先項(xiàng)目とされた。同文書(shū)は「食糧安全保障」に全部で5回言及したとともに、食糧安全保障は黨と政府が同等の責(zé)任を負(fù)い、食糧ストックの動(dòng)態(tài)的監(jiān)督管理を強(qiáng)化し、食糧の節(jié)約行動(dòng)プランを?qū)g施すると強(qiáng)調(diào)しており、食糧安全保障の重要性が際立っている。
同文書(shū)は、食糧の生産と重要農(nóng)産物の供給の確保に全力を挙げることを提起した。通年の食糧の作付面積と生産量を安定させることを打ち出した。また、中國(guó)が自國(guó)の食糧をどんな時(shí)も自分たちの手で保障できるようにし、食糧の作付面積の安定を確保し、生産量6億5000萬(wàn)トン以上を維持するとした。
なぜ食糧安全保障を絶えず強(qiáng)化しているのか。
食糧安全保障はこれまでずっと中國(guó)の「三農(nóng)」活動(dòng)における筆頭任務(wù)だった。農(nóng)業(yè)の専門(mén)家である姜文來(lái)氏によると、「食糧安全保障は一貫して重要な位置を占めているだけでなく、今年の『中央1號(hào)文書(shū)』は冒頭で食糧安全保障に言及している。これは(今が)特殊な時(shí)期であり特殊な背景の下にあることを考慮してのことだ」という。
姜氏は、「新型コロナウイルス感染癥が世界的に蔓延する中、一部の國(guó)は食糧の輸出に一定の制限を設(shè)け、國(guó)際食糧需給市場(chǎng)の局面に変化が生じ、世界の食糧をめぐる狀況は複雑で変化に富むようになった。こうした時(shí)期には食料の自給率を高め、食糧安全保障が果たす安定裝置としての役割を発揮させることが必要だ」と述べた。
國(guó)務(wù)院発展研究センター農(nóng)村経済研究部の葉興慶部長(zhǎng)兼研究員は、「現(xiàn)在、中國(guó)は百年間なかった大変動(dòng)を迎えており、國(guó)際市場(chǎng)の変化に警戒しなければならず、特に海外のサプライチェーンの変動(dòng)リスクに対して常に警戒を怠らないようにし、國(guó)際市場(chǎng)の変動(dòng)に積極的に対応し、食糧の輸入先の多様化を推進(jìn)しなければならない。また中國(guó)は14億の人口を擁する人口大國(guó)であり、食糧需要はこれからも増え続けると見(jiàn)られることから、食糧の安全をしっかりと保障しておかなければならない」と述べた。
キーワード(2) 種苗業(yè)の振興
今年の「中央1號(hào)文書(shū)」は、種子資源などの農(nóng)業(yè)重要コア技術(shù)の難関攻略を大々的に推進(jìn)することを打ち出した。そのため種苗業(yè)振興行動(dòng)プランを全面的に実施する。農(nóng)業(yè)の生殖質(zhì)資源の一斉調(diào)査?収集の推進(jìn)を加速し、正確な鑑定?評(píng)価を強(qiáng)化する。種苗業(yè)分野の國(guó)家重大イノベーションプラットフォーム構(gòu)築を推進(jìn)する。農(nóng)業(yè)の生物(植物?動(dòng)物)育種の重大プロジェクトをスタートする。農(nóng)業(yè)重要コア技術(shù)の難関攻略プロジェクトの実施を加速させる。現(xiàn)代農(nóng)業(yè)産業(yè)技術(shù)システムの構(gòu)築を強(qiáng)化する。重大品種の研究開(kāi)発と普及推進(jìn)後に補(bǔ)助テスト事業(yè)を展開(kāi)し、「種子法」を貫徹実施するとしている。
上海社會(huì)科學(xué)院國(guó)家ハイレベルシンクタンクのベテラン専門(mén)家である楊建文氏は、「種子資源の問(wèn)題と種苗業(yè)発展の問(wèn)題は大局に関わることであり、根本に関わってくる。昨年末に行われた中央経済政策會(huì)議では『種苗業(yè)の振興行動(dòng)を踏み込んで実施する』ことが『中國(guó)が自國(guó)の食糧を自分たちの手で保障する』ことであるとして格上げされた。今回の『中央1號(hào)文書(shū)』でも、『重要』と『コア』の2語(yǔ)が重ねて用いられ、種子資源の技術(shù)的難関攻略の重要性が極めて強(qiáng)調(diào)された?!恨r(nóng)業(yè)における種子資源の重要性は、おそらく工業(yè)分野におけるチップに劣らないだろう』と言っても、少しも大げさではない」と述べた。
キーワード(3) 再貧困化の防止
今年の「中央1號(hào)文書(shū)」は、大規(guī)模な再貧困化防止の最低ラインを斷固守り抜き、貧困脫卻者の持続的な収入増加を促進(jìn)すると指摘した。そのため、貧困を脫卻した地域が救済措置や支援ではなく自身の発展によって貧困脫卻の難関攻略で得た成果を確固たるものとし、貧困を脫卻した人々の暮らしがさらに向上するよう推進(jìn)するとした。具體的な措置として、同文書(shū)は貧困脫卻地域の特色ある産業(yè)を振興し、農(nóng)業(yè)と連攜し、農(nóng)業(yè)を牽引するメカニズムを整備して、貧困脫卻者の世帯収入を引き上げるよう求めた。
前出の楊氏は、「農(nóng)村振興と再貧困化防止を結(jié)びつけることは、昨年の『中央1號(hào)文書(shū)』でもすでに提起されており、これまでに一定の経験を積み重ねてきた。農(nóng)村の貧困問(wèn)題を解決するには、ただ単に救済措置を打ち出すのでも、単純な一時(shí)的処置を施すのでもなく、長(zhǎng)期的に効果を上げるメカニズムを重視し、統(tǒng)一的に計(jì)畫(huà)?実施することが必要だ。そうすることで、短期的には大規(guī)模な再貧困化防止を確保することができ、長(zhǎng)期的には農(nóng)民の暮らしが持続的に改善され、それによって共同富裕への道を徐々に進(jìn)むための條件が整えられることになる」と述べた。
キーワード(4) 農(nóng)村のインフラ整備
今年の「中央1號(hào)文書(shū)」は農(nóng)村建設(shè)について多くの計(jì)畫(huà)を打ち出した。その中には農(nóng)村の居住環(huán)境の整備向上5カ年行動(dòng)、重點(diǎn)分野の農(nóng)村インフラ整備、デジタル農(nóng)村建設(shè)などが含まれる。
同文書(shū)は、農(nóng)村の居住環(huán)境の整備向上5カ年行動(dòng)を引き続き実施することを提起した。具體的措置として、農(nóng)民の実際の需要に基づいた農(nóng)村トイレ改革を推進(jìn)し、條件を満たした地域で衛(wèi)生的な水洗トイレを普及させ、水の供給保障と汚水処理などを全體的に計(jì)畫(huà)実施することを認(rèn)める、などがある。
同文書(shū)は、重點(diǎn)分野の農(nóng)村インフラ整備を著実に展開(kāi)する方針を明確にした。これには郷?鎮(zhèn)における3級(jí)以上の道路と比較的人口の多い自然村(組)におけるアスファルト道路の敷設(shè)を秩序よく推進(jìn)すること、農(nóng)村道路の安全生命防護(hù)プロジェクトと危険な橋の改修を?qū)g施することなどが含まれる。
また同文書(shū)は、デジタル農(nóng)村建設(shè)の推進(jìn)に力を入れる方針を打ち出した。これにはスマート農(nóng)業(yè)の発展を推進(jìn)して、情報(bào)技術(shù)(IT)と農(nóng)業(yè)機(jī)械?農(nóng)業(yè)技術(shù)との融合応用を促進(jìn)すること、農(nóng)村情報(bào)インフラ整備を強(qiáng)化することなどが含まれる。
上海財(cái)経大學(xué)長(zhǎng)江デルタ?長(zhǎng)江経済ベルト発展研究院の張學(xué)良執(zhí)行院長(zhǎng)は、「農(nóng)村の質(zhì)の高い生活については、デジタル技術(shù)による農(nóng)村の公共サービス活性化を強(qiáng)調(diào)し、『インターネット+政務(wù)サービス』が農(nóng)村に広がり、農(nóng)村をカバーすることを推進(jìn)するとした。また、基本的公共サービスの供給については、公共サービス機(jī)関の行政管轄エリアをカバーすることを重視する姿勢(shì)から、常住人口に対するサービスのカバーを重視する姿勢(shì)へと転換することも重點(diǎn)的に強(qiáng)調(diào)された」と述べた。(人民網(wǎng)日本語(yǔ)版論説員)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年2月25日