中國の魏鳳和國務委員兼國防部長(國防相)は12日、第19回アジア安全保障會議(シャングリラ?ダイアローグ)で、「地域秩序に対する中國のビジョン」をテーマに演説を行い、「ウクライナ危機はこのところ世界の注目の焦點であり、國際戦略に重大な衝撃と影響を與えている。中國は現(xiàn)在の事態(tài)に対し、非常に遺憾であり、殘念に思っている」と述べた。中國新聞社が伝えた。
魏部長は「ウクライナ問題の歴史的経緯と因果関係は明確だ。ウクライナ危機の根本的原因は何か?その背後で煽動し、後押ししているのはどの國か? 最も損害を被っているのはどの國で、最も漁夫の利を得ているのはどの國か? 和平を働きかけているのはどの國で、焚きつけているのはどの國か? 誰もがよく分かっている。當該國は自らを省みて自問すべきだ」と指摘。
「中國の立場は客観的かつ公正なものだ。中國は國連憲章の趣旨と原則への尊重、各國の主権及び領(lǐng)土的一體性への尊重、各國の正當で合理的な懸念への尊重と配慮を堅持している。中國が最も望んでいないものは紛爭や戦爭だが、同時に最大限の圧力や制裁はいかなる問題の解決にもならず、反対に火に油を注ぎ、対立を激化させることになるとも考えている」とした。
魏部長は「中國は和平交渉の促進に盡力してきた。習近平國家主席は紛爭勃発の翌日にプーチン大統(tǒng)領(lǐng)と電話で會談し、その後もバイデン大統(tǒng)領(lǐng)や複數(shù)の國の首脳と電話で會談し、和平交渉促進の取り組みを積極的に行ってきた。中國には『虎の首に鈴を結(jié)び付けた者に、その鈴を解かせよ』という言葉がある。我々はロシア?ウクライナ間の対話と交渉を支持するとともに、米國とNATOがロシアと対話し、早期停戦のために條件を積み重ねていくことも望む」と表明。
「中國は責任ある大國であり、引き続き建設(shè)的な役割を果たし、事態(tài)の緩和と政治的解決を後押しするために積極的に努力していく」とした。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月13日