米國主導(dǎo)の海上合同軍事演習(xí)「リムパック2022」がハワイ諸島、カリフォルニア州南部及び周辺海域で、8月4日までの日程で実施されている。同演習(xí)には、26ヶ國から將兵2萬5000人、水上艦38隻、潛水艦4隻、戦闘機(jī)170機(jī)余りが參加している。人民日報海外版が伝えた。

その歴史を遡ると、環(huán)太平洋合同演習(xí)「リムパック」は冷戦の産物だと言える。1971年の開始當(dāng)初は主にソ連を念頭に置いていた。米統(tǒng)合參謀本部が総合的調(diào)整、米海軍第3艦隊が具體的組織?実施を擔(dān)い、これまでに27回実施されている。近年、米國はアジア太平洋で「インド太平洋戦略」を力の限り推し進(jìn)めており、「リムパック」は対抗的色彩が一層濃くなり、西側(cè)の根深い冷戦思考を露呈している。

■徒黨を組み、同盟體制を強(qiáng)化する

今年參加する26ヶ國の半數(shù)近くはNATO加盟國またはNATOとパートナーシップを結(jié)んでいる國だ。アジア太平洋地域のパートナー國として先日初めてNATO首脳會合に出席した日本と韓國も、「リムパック」で活発な動きをみせている。米國が「リムパック」を拠り所に、アジア太平洋へ觸手を伸ばすことを加速するようNATOを指揮しながら、地域諸國を自らの軍事「クラブ」に引き入れようと必死になるのには、「インド太平洋戦略」に腰を據(jù)えて取り組む決意を示すという意図がある。結(jié)局のところ、米國が取っている手口は、依然としてイデオロギーによって線引きをし、同盟體制の強(qiáng)化によって自らの覇権を強(qiáng)化するという冷戦時代のやり方なのである。

■「仮想敵國」を作り、公然と陣営対立をする

冷戦時代の古い夢を蘇らせる「リムパック」は、當(dāng)然ながら「共通の敵」を定めることを忘れはしない。米軍関係者は、リムパックは「強(qiáng)大な陣容」であり、「潛在的敵対國」は「力強(qiáng)い抑止のメッセージ」を受け取ることになるだろうと述べた。南中國海周辺諸國を軍事演習(xí)に引き込むことであれ、南中國海、東中國海、臺灣海峽など敏感な地域を明らかに念頭に置いた演習(xí)內(nèi)容であれ、米國の政治屋の言う「大國」や「潛在的敵対國」が指し示すものは非常に明白である。

■武力を盲信し、自らの覇権を維持する

今回の「リムパック」は參加國數(shù)、參加艦艇數(shù)、兵力配置のいずれにおいても過去最多となった。米國の「インド太平洋戦略」推進(jìn)能力が各國から強(qiáng)く疑問視される中、米國が軍事演習(xí)を利用して武力を誇示し、「自由で開かれたインド太平洋の支援と促進(jìn)」を旗印に掲げるのも、本質(zhì)的には地域、さらには全世界における自らの覇権維持のためなのである。

冷戦の負(fù)の遺産の一つであるNATOは、長年にわたり米國主導(dǎo)で東への拡大を続け、ロシアの安全保障上の懸念を深刻に軽視し、歐州に分?jǐn)啶葘澚ⅳ蛏?、ついにはロシ?ウクライナ紛爭を引き起こした。今また米國はアジア太平洋でブロック政治と陣営対立のシナリオの再演を企てている。これが地域の平和と安定、協(xié)力的発展という大局を損なうことは間違いなく、地域各國と國際社會は強(qiáng)く警戒する必要がある。

太平洋は平和的発展の舞臺であり、ブロック対立の土俵ではない。21世紀(jì)の今日において、覇権主義的論理は時代の発展の潮流と相反し、平和を求め、協(xié)力を図り、発展を促すことこそが大勢の赴くところであり、人心の向かうところなのである。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月14日