バイデン米大統(tǒng)領(lǐng)は16日、初の中東訪問(wèn)を早々に切り上げた。原油の増産を訴え、対立を煽る米側(cè)に対して中東各國(guó)は冷淡な反応を示し、パレスチナ?イスラエル問(wèn)題における米側(cè)の不公平な立場(chǎng)に対して中東の民衆(zhòng)は強(qiáng)く抗議した。バイデン大統(tǒng)領(lǐng)の中東歴訪は成果を上げられずに終わり、唯我獨(dú)尊で覇権かつ利己的なその手法が不評(píng)を買っていることが改めて実証された。新華社が伝えた。
米側(cè)はバイデン大統(tǒng)領(lǐng)の中東歴訪について、米國(guó)と中東との関係に「新たな章を開(kāi)く」ものになると公言していた。だが、美辭麗句を用いても、米側(cè)が長(zhǎng)期にわたり中東各國(guó)を道具と見(jiàn)なし、都合が良ければ用い、悪ければ棄ててきたという事実を覆い隠すことはできない。鳴り物入りで行われたバイデン大統(tǒng)領(lǐng)の中東歴訪だったが、その真の意図は中東の力を借りて米國(guó)の政治的利益を図り、米國(guó)の覇権を維持することにあることを、國(guó)際社會(huì)はよく分かっている。米CNNは、もしウクライナ危機(jī)による世界の原油市場(chǎng)の動(dòng)揺がなければ、バイデン大統(tǒng)領(lǐng)が中東に行くことはそもそもなかったかもしれないと報(bào)じた。
今回、米側(cè)はサウジアラビアなど灣岸産油國(guó)に増産を促し、國(guó)際原油価格を押し下げて、米國(guó)のインフレ圧力を緩和することで、バイデン氏の選挙狀況を下支えしようとした。さらに、中東諸國(guó)とイランやロシアとの対立を煽り、「中東版NATO」を構(gòu)築し、地域情勢(shì)の緊張を激化させることも企てた。
米側(cè)の目論見(jiàn)は緻密だが、一方的な願(yuàn)望に過(guò)ぎない。原油増産の問(wèn)題において、サウジアラビアは米側(cè)に追従することなく、増やすことが可能なのは「生産量」ではなく「生産能力」だと表明した。米側(cè)がロシアやイランとの対立を煽る中、エジプト、ヨルダン、イラクなど各國(guó)の指導(dǎo)者はいずれも明確な返答をしなかった。
米側(cè)の主張に応じる中東の國(guó)が非常に少ないのは、原油増産が産油國(guó)の利益にならないだけでなく、サウジアラビアなどの國(guó)々がロシアとの長(zhǎng)期的な関係を犠牲にして短期的利益を得ることを望んでいないからだ。米國(guó)のやり方は、覇権的思考と対立的論理に満ちており、平和と安定、協(xié)力と発展の維持という中東諸國(guó)に共通の願(yuàn)いと相反しており、支持を得られないのだ。
サウジアラビアのムハンマド皇太子は先日、現(xiàn)在世界が新型コロナウイルスのパンデミックと地政學(xué)的狀況の引き起こした重大な試練に直面しており、世界経済の回復(fù)、食糧安全保障の実現(xiàn)、人々の健康確保のために、國(guó)際社會(huì)のさらなる一致協(xié)力が必要であるとの見(jiàn)方を公に表明した。米國(guó)が中東地域を大國(guó)間が爭(zhēng)う戦場(chǎng)にし、中東諸國(guó)をいわゆる地政學(xué)的「グランド?チェスボード」の駒と見(jiàn)なすことが完全な誤算であることは、事実が証明している。
バイデン大統(tǒng)領(lǐng)の中東歴訪は、パレスチナ?イスラエル問(wèn)題におけるその偏向的立場(chǎng)を改めて露呈し、パレスチナ民衆(zhòng)の抗議を引き起こした。米國(guó)は長(zhǎng)年にわたり、中東で地域情勢(shì)に恣意的に干渉し、繰り返し戦爭(zhēng)を発動(dòng)し、一方的な制裁を度々発動(dòng)して、多くの民間人を死亡させ、多くの難民を発生させてきた。「動(dòng)亂の製造者」たる米國(guó)の本性を、中東の人々はますます見(jiàn)極めるようになってきている。
中東は多重の試練を抱えている。誠(chéng)心誠(chéng)意、中東の國(guó)々や民衆(zhòng)の抱える安全?発展上の問(wèn)題の解決を手助けし、建設(shè)的に助力して初めて、真に責(zé)任ある行動(dòng)となり、中東の國(guó)々や民衆(zhòng)から真に歓迎されるのである。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年7月18日