(畫像提供は取材対象者)
使い古したカメラを捨ててはいけない。もしかしたらまた流行するかも知れないからだ。たとえばCCD(固體撮像素子)カメラなどがそうだ。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
現(xiàn)在、日本に暮らす林さんは寫真を撮るのが趣味で、いろんなカメラに興味があった。CCDカメラを購入した主な理由は、レトロなデザインで、ミレニアム感があるところが気に入ったからだという。
このCCDを感光部品として使用したCCDカメラは、すでに「電子ごみ」扱いされていたが、目下のレトロブームに乗って、若者の間で急速に広がり、それに伴って価格も上昇中だ。
北京のカメラ店の経営者は取材に、「普通のCCDカメラはこれまでは1臺數(shù)十元(1元は約20.4円)程度だったが、今では買う人が増えて、価格も上昇した。製品によってCCDカメラの価格は異なり、安い物なら200-300元くらい、高い物では1千元を超える」と話した。
■CCDカメラはなぜ再流行?
林さんは、「(CCDカメラを購入する)前に(ソーシャルコマースプラットフォームの)小紅書を見ていると、偶然、中古のCCDカメラに目がとまり、後から自分でこのカメラについて詳しく調(diào)べるようになった」と振り返った。小紅書を見ると、CCDカメラに関するノートが數(shù)十萬もあり、その多くはこのカメラの體験を共有しようとするユーザーたちの聲だ。
特筆すべきなのは、これまで複數(shù)のスターがCCDカメラをすすめてきたのに加え、多くのスターが私生活でCCDカメラを使用しているのがファンによって明らかになったことが、流行に拍車をかけたことだ。
またCCDカメラは手頃な価格で入手でき、これも多くの若者に人気がある理由の1つだ。高級機(jī)種を追い求めるのでなければ、200元から300元ほども出せば手に入り、経済的負(fù)擔(dān)はそれほど大きくない。
同時に、レトロブームに伴って、フィルムカメラのような雰囲気やぼやけた感じを?qū)懻妞蝿抗趣筏谱筏で螭幛雽懻鎼酆眉窑瑝垽?、CCDカメラの外観も一部の人々の好みにぴたりとはまった。
前出の経営者は、「CCDカメラは現(xiàn)在製造されているカメラのようにものすごく性能がいいわけではなく、200萬畫素や300萬畫素のCCDカメラで撮った寫真の畫質(zhì)は攜帯電話のカメラに及ばないし、少しぼんやりしているかもしれないが、これこそがレトロ感になる」と話した。
公共政策研究機(jī)関の盤古智庫の江瀚シニア研究員は取材に、「カメラ市場のトレンド発展情勢を整理してわかるのは、カメラ市場には數(shù)年ごとにレトロブームが起きることだ。CCDカメラ自體はCMOS(相補(bǔ)型金屬酸化膜半導(dǎo)體)カメラほど発展していない。今回のCCDカメラの流行は、獨(dú)特な市場トレンドの影響を受けたものである可能性がある」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年10月26日