複數の機関が來年のグローバル経済成長の見通しを下方修正する中、中國國家発展改革委員會の寧吉喆元副主任は25日にオンラインで行われた「中國資産管理50人フォーラム?2022年年次総會」の中で、「実體経済の発展に伴って、中國経済の回復的成長がグローバル経済の衰退を軽減する」との見方を示した。中國新聞社が伝えた。
寧氏は、「中國は経済発展の注力點を実體経済に置き、新型工業(yè)化を推進する方針を堅持するのは、改革開放がスタートしてからの中國経済の長期的な高度成長の経験を総括したものであるだけでなく、過去3年間に中國が新型コロナウイルス感染癥対策と経済?社會の発展を統(tǒng)合的に計畫したことの成果でもあり、中國式現代化の推進における必然的な選択肢でもある」と指摘した。
寧氏は、「現在、中國の年間粗鋼生産量は10億トンを超え、コンピューターの年間生産臺數は4億臺以上、攜帯電話の年間生産臺數は10數億臺、220種類余りの主要工業(yè)製品の生産量は世界一だ。これは中國の実體経済の発展が次々に達成した大きな成果であり、中國の経済力の歴史的な飛躍の重要なシンボルだ」と例を挙げて説明した。
寧氏はさらに、「新型コロナウイルス感染癥が発生して以降、おととし、昨年、今年第1-3四半期(1-9月)に、中國の工業(yè)付加価値額の平均成長率が経済成長率を上回り、交通、物流、情報通信の各産業(yè)の成長ペースが速く、これは中國の産業(yè)システムが健全で、マーケットエンティティが柔軟で、中國內外の市場ニーズの変化に迅速に対応し、生産の方向性を迅速に調整することが可能であることによるもので、経済の回復発展の中で実體経済における柱石の役割を果たしていることを十分に物語ってもいる」と指摘した。
寧氏は今後の見通しについて、「中國式現代化は歐米の一部の國のようにまず工業(yè)化を達成してから、脫工業(yè)化し、そして再工業(yè)化と再製造業(yè)化をするという舊來の道を歩んではならず、実體経済をしっかりと手中に収め、実を脫して虛に向かう傾向を著実に転換させ、各種生産要素、特に金融要素を誘導して実體経済に集中して力を発揮するようにし、數量の拡大が中心の製造業(yè)から品質と數量が共に向上する製造業(yè)への転換を推進する。同時に、現代サービス業(yè)と先進製造業(yè)、現代農業(yè)の深い融合を促進する」との見方を示した。
寧氏は、「マクロ政策が著実に実施されるのに伴って、來年の中國経済は実體ある発展と回復的成長を迎えることになるだろう。同時に、世界の経済成長に対する中國経済の寄與度は全體として30%前後を保ち、中國の回復的成長はグローバル経済の衰退を軽減し、世界経済の安定成長を促進することになるだろう」と見通しを語った。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月27日