2千年の時(shí)を経ても変わらぬ鋭利さと美しさ保つ「越王勾踐剣」
「復(fù)讐を成功させるために苦労に耐える」という意味の故事成語「臥薪嘗膽」は、中國(guó)春秋時(shí)代後期の越の王「勾踐」と呉の王「夫差」との爭(zhēng)いに由來する。まず、父のために復(fù)讐を誓った「夫差」は、越の國(guó)に攻め込み、勾踐の軍を破った。勾踐は呉に赴き、夫差の召し使いとして仕えることになり、3年の間、馬夫として仕えた。勾踐は、夜は藁の上で眠り、この屈辱を忘れないために部屋に苦い肝を吊るして毎日のようにそれを舐め、呉に対する復(fù)讐を誓った。そして、著々と準(zhǔn)備を進(jìn)めて、呉に敗れて20年後、「夫差」が覇者を目指して各國(guó)に盛んに兵を送り込むなどして國(guó)力が疲弊していたすきをつき、勾踐は呉に攻め込み、夫差の軍を大破した。こうして「勾踐」は國(guó)辱をすすぎ、起死回生を遂げた。
越王勾踐剣(撮影?勝又あや子)
「勾踐」が保有していた名剣「越王勾踐剣」が出土した際、作業(yè)員は慎重に作業(yè)をしていたものの、剣に手を觸れた際、手を切ってしまい血が止まらなかったという。また、16枚の紙を重ねて、その切れ味を確かめたところ、さほど力を入れることもなく、全て綺麗に切れてしまったという。2千年以上の時(shí)を経ているにもかかわらず、「越王勾踐剣」がこれほどの鋭利さと美しさを保っているのはなぜなのだろうか?
越王勾踐剣(湖北省博物館所蔵)
この剣には、質(zhì)が高く、不純物が少ない銅や錫、鉛など、最上級(jí)の材料が使われている。これまでに出土した春秋戦國(guó)時(shí)代の剣の多くには、「菱形暗格花紋」が入っている。これは、當(dāng)時(shí)流行していた剣を制作するときに使われた工蕓技術(shù)だ。「勾踐」の剣にも同じ図案がたくさん入れられている。表面の模様には硫黃が多く含まれ変色を抑えているため、図案が今でも鮮明に殘っている。また「越王勾踐剣」は、酸素が極めて少ない中性の土の層となっている古墳の深い場(chǎng)所から出土した。そこは外界からほぼ隔離された狀態(tài)となっていた。そして、出土した際、「越王」の內(nèi)棺に収められており、それが空気を遮斷する鞘と同じ効果を発揮し、狀態(tài)のよい保存となり、2000年以上たった今でも変わらぬ鋭利さと美しさを保つことを可能にした。(編集KN)
中國(guó)の文化財(cái)は語る
博物館は人類文明を保護(hù)し、伝承する重要な場(chǎng)。博物館に所蔵されている文化財(cái)は埃をかぶった骨董品ではなく、いずれも民族の生きてきた証となる生きた伝承だ?!钢袊?guó)の文化財(cái)は語る」では毎回博物館に所蔵されている文化財(cái)の紹介を通じて、文化財(cái)に込められた中國(guó)の文化と精神について紹介していく。
「人民網(wǎng)日本語版」2023年8月15日
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