文化財というと、あなたはどんなイメージを抱いているだろうか?中央テレビニュースが報じた。
厳かなイメージだろうか?
それとも高尚で近寄りがたいイメージだろうか?
夏休みシーズンとなり、中國では博物館に見學(xué)に行く人が増えている。しかし、多くのネットユーザーがネットにアップしている文化財の中には、「じわじわくる文化財」が混ざり込んでいるようだ。
例えば、ステッカーとして大人気になった「呆れて物も言えない菩薩」。
何かに悩んでいるように見える仏像。
お利巧に持ち場を守っている忠犬。
困ってもじもじしているように見える陶俑。
これらの文化財を見たネットユーザーからは、「じわじわくる感じのステッカーが大好き。こんな畫像ならもっと見たい」といった聲が寄せられている。そんな「お願い」に応えて、各博物館が文化財を続々とネット上にアップしている。
安徽博物院がアップしたのは、「良心に照らして話せ」と言っているような盾を持って門を守っている武士の陶俑だ。この2つの武士俑のうちの1體は、目を見開いて、笑みを浮かべているが、もう1體は、眉を逆立て目を大きく見開き、怒っているように見える。片手には盾を持ち、もう片手には武器を持っていた(武器は既に取れてしまっている)。死者を埋葬する際に陶俑を副葬する方法は、秦から唐の時代の貴族の間で流行した。主に、各時期の役人のイメージに基づいて製作され、死者の生前の高い地位を示すのに用いられた。
西安半坡博物館は、リアルな魚の模様が描かれた文化財の寫真をアップ。ネットユーザーからは、「まんまるの大きな目を見ると、『やばい、見つかった!』って言っているように見える」との聲も寄せられている。 同博物館は新石器時代の村落遺跡博物館で、「人面魚紋盆」は半坡遺跡から出土した文化財の中でも最も貴重な文化財の一つ。2008年の北京五輪のマスコットキャラクター「福娃」の初期デザインはこの文化財からインスピレーションを得ているという。
湖南博物院がアップしたのは、「 いかめしい表情」の人の顔が描かれた「青銅鼎」——「人面紋方鼎」で、これまでに出土した商周(紀(jì)元前1600—紀(jì)元前256年)の時代の青銅器の中では、唯一人の顔で飾られた青銅方鼎だ。
湖南博物院には現(xiàn)在、約18萬點(diǎn)の文化財が所蔵されている。商周の時代の青銅器のほか、馬王堆漢墓から出土した文化財も目玉となっている。うち、わずか49グラムの素紗単衣は、世界で現(xiàn)存するもののうち最も古く、最も精巧で、最も薄くて軽い衣服とされている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年7月25日