秦始皇兵馬俑一號坑遺跡內(nèi)の兵馬俑（4月26日撮影）。

陝西省西安市にある秦始皇帝陵博物院の文化財保護(hù)部には、彩色陶俑修復(fù)室と呼ばれる部屋がある。兵馬俑や関連用品が所狹しと並べられているこの部屋の床には、兵馬俑の破片の山がスタッフによる大まかな仕分け作業(yè)の後、人體の構(gòu)造に基づき、人の形に並べられている。その橫にある作業(yè)場所では、修復(fù)スタッフが細(xì)い竹串や手術(shù)用メス、小さなブラシといった様々な道具を使って、彩色された兵馬俑のかけらの修復(fù)作業(yè)を行っていた。新華社が伝えた。

同院の文化財修復(fù)専門家の蘭徳省さんの説明によると、彩色された兵馬俑はどれも出土すると、すぐにX線で傷の有無を調(diào)べ、超音波で検査測定を行い、3D畫像を集めるなどのプロセスをたどり、それが終わると現(xiàn)狀の記録、整理、補強、つなぎ合わせ、補完を行い、さらに製図、保護(hù)修復(fù)プラン作成、観察などのステップを経て、最終的に考古?収蔵品管理部門に引き渡されて、「身元証明番號」を持った彩色兵馬俑になる。

考古學(xué)的研究によると、兵馬俑の衣類?裝身具には鮮やかな赤色、ペールグリーン、紫色、青色、暗い赤色など10數(shù)色が使われていた。2000年以上も地下に埋もれていたため、火災(zāi)や浸水などの影響を受け、彩色層は非常に脆くなっている。出土すると濕度と溫度が変化して、表面の水分が急速に失われ、あっという間に顔料が反り返ってはがれ落ちてしまう。また微生物や可溶性塩なども、兵馬俑の退色を招く重要な要因だという。

現(xiàn)在、秦始皇兵馬俑一號坑の第3回考古學(xué)的発掘作業(yè)は終了し、新たなサイクルの修復(fù)作業(yè)が続けられている。ここ數(shù)年間に、蘭氏と彼の率いる修復(fù)チームが修復(fù)した兵馬俑は140點を超えた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年10月10日