中國で生存する元「慰安婦」たちに迫った初の長(zhǎng)編ドキュメンタリー映畫「二十二(TWENTY TWO)」が北米やオーストラリア、ニュージーランドでも公開される。同作品にナレーションはなく、戦時(shí)中に関連した映像や感情を高ぶらせる音楽もなく、元「慰安婦」の生活を淡々と紹介している。それでも、各國の人々が続々と映畫館に足を運(yùn)び同作品を鑑賞している。新華網(wǎng)が報(bào)じた。
「ワシントン?ポスト」は、「郭柯監(jiān)督が靜かで慎重な表現(xiàn)方法を採用しているのは、生存する元慰安婦やそれらの人が過去に経験したことに対する尊重の表れ」と紹介している。また、「ロサンゼルス?タイムズ」は、「このドキュメンタリーでは、見る人を驚かせるようなシーンはなく、元慰安婦らの生活を淡々と紹介しており、ゆっくりとしていて悲しい雰囲気。これは軽々しい雰囲気の作品ではなく、軽々しいものであってはならない」と紹介している。
「二十二」は、2014年の時(shí)點(diǎn)で中國大陸部に生存していた元慰安婦22人が中心となっており、高齢になったそれらの女性や彼女らにずっと関心を示し続けているボランティアらの証言を通して、その生活狀況に迫っている。
しわだらけの顔、孤獨(dú)で寂しげなその後ろ姿、一言一言が聞く人の心を揺さぶる証言……。靜かに、時(shí)には途切れ途切れに語る女性らの姿から、人間の忍耐強(qiáng)さ、蕓術(shù)の力がにじみ出ている。
「靜」というのも一種の力で、映像に何度も出てくる白いフレームは、このドキュメンタリーを製作する過程で、生存する元慰安婦がどんどんなく亡くなっていることを観衆(zhòng)に靜かに伝えている
郭柯監(jiān)督は、「一緒に長(zhǎng)くいると、それらの女性が苦しみを心の奧深くにしまい込んでいることに気付く。彼女たちは積極的に生きており、とても強(qiáng)い」と話した。12年にドキュメンタリー『三十二』を製作してからわずか1年の間に10人の元慰安婦が亡くなった。當(dāng)時(shí)の事をできるだけ早く記録しておくために、郭柯監(jiān)督は「二十二」の製作に取り掛かった?!冈堪矉Dは、特殊なグループではない。彼女たちの映像は貴重な史料で、彼女たちの立場(chǎng)に立って、その苦しみだけでなく、リアルな生活を描寫し、それを多くの人に見てもらい、永久保存しなければならない」と郭柯監(jiān)督。
100分間のこのドキュメンタリーはとても靜かであるものの、とても厳かな內(nèi)容だ。元慰安婦らはすでに高齢で、家族に囲まれて晩年を過ごしている人もいれば、孤獨(dú)な晩年を過ごしている人もいる。しかし、彼女たちの心の傷を時(shí)間が癒してくれているわけでは決してない。聞く人の感情を刺激するナレーションもなければ、衝撃的なシーンもなく、映像を通して、元慰安婦の苦しみ、悲しみを、ただ靜かに、高ぶる気持ちを抑えて表現(xiàn)しようとする制作者の配慮を感じることができる。
オーストラリアの著名な映畫評(píng)論家のリチャード氏は、「少なくとも、中國人女性20萬人が、舊日本軍の性奴隷となった?!憾护?、慎重に高ぶる気持ちを抑えながら、それらの女性の生活狀況を伝えている。同作品では、彼女たちの日々の生活に迫り、彼女たちに過去に経験したことや、苦痛や幸福に対する理解、見方を語ってもらっている。監(jiān)督は、リアルで、とても個(gè)人化された歴史を追跡?整理?保存すると同時(shí)に、彼女たちの生活が亂されることのないよう配慮している」と評(píng)価している。
「二十二」を北米で配給するChina Lion Distributionのロバート最高執(zhí)行責(zé)任者(COO)は、「同作品が注目しているテーマはとても重要で、世界の人々が見るべき內(nèi)容だ。若者を含めて世界のほとんどの人が慰安婦についてあまり知らず、それらの女性がどんなことを経験したのかも知らない?!憾护?、すでに少なくってしまった生存する元慰安婦を記録し、彼女らが経験したことが忘れ去られないようにしている」と話した。
心に刻み込まれた憎しみを表現(xiàn)することもなく、戦爭(zhēng)に対する訴えもない「二十二」は獨(dú)特のスタイルで元慰安婦の存在を世界に知らせ、もしかすると直接聞くことができないかもしれない謝罪を待っていることを伝えている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年9月18日
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