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あなたがまだ貓や犬をかわいがっているとしたら、もうアウトだ。
ここ2年ほどの間に、日本発のビジネスモデルであるペットカフェが中國(guó)國(guó)內(nèi)で流行している。中國(guó)では既存のペットカフェは貓と犬がメインというところが多いが、オーナーの中には次々に「一風(fēng)変わったペット」を?qū)毪工肴摔馍伽胜胜?。たとえばアルパカ、フクロウ、コールダック、アライグマ、ハリネズミ、マーモットなどがいる。こうした新顔のペットたちはショート動(dòng)畫共有アプリ「抖音(Tik Tok)」などのSNSで非常に多くのペット好きを引きつけ、「オンラインでファンを増やし、オフラインで実際にペットとふれあう」というモデルで、新たな「ペットビジネス」の波を起こしている。
〇臺(tái)頭する「一風(fēng)変わったペットたち」
アヒルカフェ
よちよちと歩いてくる生クリームのような真っ白いコールダックたち。そのふわふわした滑らかな羽をなでれば、悩みはすべて一瞬にして吹き飛んでしまう。
この全身真っ白なコールダックというアヒルは、ネットで人気の新顔ペットだ。インターネットで人気に火が付き、今では「クラウドでアヒルを飼う」のがトレンドとなっている。抖音では「?コールダック?」がテーマの動(dòng)畫が8億回以上再生された。ネットユーザーの中には、ドラマのストーリーを追いかけるように、コールダックが卵の狀態(tài)から孵化して生まれるまでのプロセス全體を眺め、さらには名前をつけ、まるで自分のアヒルであるかのように成長(zhǎng)を見守る人もいる。
好きな人が増えれば、自分の手でなでてみたいというニーズが生まれるのはごく自然なことだ。しかしペットとしてのコールダックは非常に珍しく、自宅で飼っている人は少ない。ネットのペットアヒルコミュニティの情報(bào)では、1羽の値段は5千元(1元は約15.2円)から1萬(wàn)元前後と高額だ。目端の利いた起業(yè)家はここに商機(jī)を見いだし、すでに成熟したペットカフェというビジネスモデルにコールダックを組み込もうとしている。
アヒルとのふれあいや記念撮影を中心とした「アヒルの館」や「アヒルカフェ」が瞬く間に全國(guó)に広がり、ほぼすべての店が開店後にたちまち現(xiàn)地のネット人気店になった。
新型コロナウイルス感染癥の影響が続くが、「アヒルの館」はその流れに逆らって大人気となっている。一部の店舗は事前予約制が必要で、2時(shí)間以上並ばなくてはならない店もあり、しかも店內(nèi)での滯在時(shí)間は限られている。若いオーナーが商機(jī)を見いだして経営に乗り出し、コールダックをテーマにしたカフェ、グッズ販売、個(gè)人メディア、スタンプなど全産業(yè)チェーンに及ぶ新業(yè)態(tài)を生み出した。
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ハリネズミカフェ
アヒルカフェだけでなく、ハリネズミとふれあえる店もある。四川省成都市のハリネズミカフェでは、客は消毒液で手を洗ってからでなければハリネズミに觸ることはできない。店內(nèi)にはアフリカミニハリネズミが8匹いる。ハリネズミはそれぞれ教室やお風(fēng)呂、書斎、麻雀店などのミニチュアドールハウスにいて、とてもかわいらしい。店に入ってお金を払えば、誰(shuí)でも1回ハリネズミに觸ることができる。店は特別な手袋を用意しており、これをはめればハリネズミとふれあえる。
アライグマカフェ
成都市の青蓮上街にはアライグマとふれあえるサービスを提供する店があり、店內(nèi)には2匹のアライグマがいる。アライグマはもともと目がよく見えない上、恐がりなので、オーナーは専用のガラス張りの部屋に入れている。店員のサポートを受けながら、部屋に入ってエサをやったり、そっと觸ったりできる。
〇経営のコツは細(xì)やかな運(yùn)営にある
ペットとふれあえる店の経営は、単にペットを準(zhǔn)備すればよいといった単純なものではない。動(dòng)物と互いにふれあう感覚、店內(nèi)のインテリア、撮影する寫真の質(zhì)、店內(nèi)で出すドリンクの味、サービスなどいろいろ細(xì)かい部分が重要だ。
最も重要なことは店內(nèi)の衛(wèi)生狀態(tài)だ。店に入った時(shí)に嫌なにおいがすれば體験に大きく影響するので、店側(cè)は多くの動(dòng)物に紙おむつをはかせている。このほか、スタッフが定期的に衛(wèi)生狀態(tài)をチェックし、クッションなどが動(dòng)物の排泄物で汚れていればすぐに廃棄して新しいものと取り替え、洗って再利用はしない。
別の細(xì)部も重要だ。たとえば店員は客と動(dòng)物が仲良くふれあえるよう誘導(dǎo)するだけでなく、客が動(dòng)物に無(wú)視されていないかどうか気を配る。動(dòng)物が1ヶ所に集まっていれば、すぐに分散するようにする。ほかにも、客が満足できる寫真を撮れるようサポートするという。
〇「ペットビジネス」は中國(guó)でどれくらい盛んなのか?
調(diào)査會(huì)社の企査査が「ペットカフェ」をキーワードに検索をかけたところ、全國(guó)に條件に合致した企業(yè)が853社あることがわかった。これには、ペットカフェ以外の形で企業(yè)登記をしている店は含まれない。
こうしたペットを中心にしたカフェは、一般的なカフェより値段が高い。一般的にセット料金は數(shù)十元から100-200元で、入店料や最低金額を設(shè)定するところもある。上海にあるアヒルカフェ「衝鴨倶楽部」は入店料が38元で、80分の時(shí)間制限がある。
「2019年中國(guó)ペット消費(fèi)トレンド報(bào)告」によれば、一風(fēng)変わったペットの消費(fèi)はここ數(shù)年の間に起きた現(xiàn)象だという。またユーザーのニーズは実に様々で、貓と犬が中心のペット市場(chǎng)という従來(lái)の局面をひっくり返す可能性がある?,F(xiàn)在、中國(guó)國(guó)內(nèi)のオンラインペット消費(fèi)の主なユーザーの屬性は、女性、85後(1985年から1989年生まれ)もしくは90後(1990年代生まれ)、未婚、大卒などだ。ペットの飼い主に共通する特徴は、ペットを飼うのは感情面のニーズによるところが大きい點(diǎn)だという。
また同報(bào)告は、ペットビジネスの中身は実は孤獨(dú)を扱うビジネスだと指摘する。若い消費(fèi)者とより高學(xué)歴の消費(fèi)者が増加するにつれ、個(gè)性化?多様化?趣味化した消費(fèi)ニーズが消費(fèi)高度化の発展をさらに後押しすることが予想されるという。
〇一風(fēng)変わったペットの臺(tái)頭は個(gè)性化のバンドワゴン効果か
ここ數(shù)年、一風(fēng)変わったペットたちの市場(chǎng)が突然発展したのはなぜか。心理カウンセラーの徐氷さんは、「これは一種の個(gè)性化した心理的ニーズの現(xiàn)れだ。物質(zhì)的條件がどんどん豊かになっている今、人間の精神的ニーズが高まり続けている。ペットを飼うことには、一種の心理的ニーズが映し出されている」と説明する。
徐さんからみると、ペットにはそれぞれ特徴があり、「人間がペットを選ぶ時(shí)には、心の中の潛在意識(shí)によって、自分自身と同じ特徴をもつペットか、似た特徴をもつペットを選ぶ」という。さらに分析を進(jìn)めると、「ペットを飼うのはパートナーを手に入れる有効な方法でもある。その一方で、感情のコミュニケーションをしたいというニーズも満たされる。どんなペットを飼うにしても、実はその役割の多くはパートナーだ。普段の暮らしの中では外に出すことのできない気持ちを解放し、孤獨(dú)感をまぎらわし、コミュニケーションの目的を達(dá)成する」のだという。
徐さんは続けて、「今はいろいろな動(dòng)物を飼うことが流行っている。これは一方ではペットに自分と似た特徴を見いだそうとするからであり、また一方では個(gè)性化のバンドワゴン効果で、スターや有名人の真似をしたり、一定の影響力をもった人のやり方を真似たりするというものだ。実際のところ、これは一種の心理的に暗示をかける方法であり、多くの商品がスターをイメージキャラクターにするのと原理は同じだ」と説明した。(人民網(wǎng)日本語(yǔ)版論説員)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年6月24日